2020年8月5日水曜日

BTHVN op.44: ピアノ三重奏曲のための変奏曲、いい感じ ♪

「ベートーヴェンの全作品を聴く」プロジェクト《All BTHVN 🎧》、今日は op.44 の「ピアノ三重奏曲のための14の変奏曲 変ホ長調」。1792年(22歳)に作曲されたが、出版されたのは 1804年。「ピアノ三重奏曲 第10番」とも呼ばれる。

とりとめなく展開していくような変奏曲であるが、のどかで楽しい感じが何となく好きだ。ピアノがわりと目立っている…(^^)♪


Op.44

🎼 List of works by Ludwig van Beethoven


この変奏曲の主題は、カール・ディタース・フォン・ディタースドルフ(1739~99)のオペラ《赤ずきんちゃん》の中で歌われるアリア《さあ、彼女とはお別れだ》。…ということが判明したのは 20世紀になってかららしい。

この時期、ベートーヴェンはボンの宮廷劇場でヴィオラ奏者を務めていて、オーケストラの一員としてこのオペラ(Singspiel)を演奏した可能性もある。

なお、同じ 1792年には、同じオペラから主題をとった変奏曲(ピアノ曲)「ディタースドルフのオペラ《赤ずきんちゃん》から《むかしひとりの年老いた男がいたとさ》の主題による13の変奏曲」WoO66 が作られている。

以上、出典は下記など。

✏️「ピアノ三重奏のための14の変奏曲(第10番)」——ディタースドルフのオペラ《赤ずきんちゃん》のアリアをピアノ、ヴァイオリン、チェロの変奏曲で楽しむ(ONTOMO)


YouTube にはメナヘム・プレスラー率いるボザール・トリオの演奏がある。いい感じの演奏だ。変奏によって、ピアノとヴァイオリンとチェロが代わる代わる登場するのもいい。

22歳のベートーヴェンの若々しさも感じ取れる作品だ。

♪ Ludwig van Beethoven, Piano Trio No 10. Op. 44, Beaux Arts Trio


同じ時期に書かれたらしいピアノのための変奏曲 WoO 66 も聴いてみた。ブレンデルのたぶん若い頃の演奏だと思われる。曲としては、まぁ普通…かな…?

♪ 13 Variations on Dittersdorf's Air "Es war einmal ein alter Mann" in A Major, WoO 66



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