有名な曲なので色んなアーティストが録音している。お気に入りの演奏を決めるのにちょっとだけ苦労した…。
Op.47
🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
Wikipedia によると、「ヴァイオリニストのロドルフ・クロイツェルに捧げられたので『クロイツェル』の愛称で親しまれているが、ベートーヴェンがつけた題は『ほとんど協奏曲のように、相競って演奏されるヴァイオリン助奏つきのピアノソナタ』」とのこと。
それまでのピアノ中心のヴァイオリンソナタに対して、「ヴァイオリンとピアノが対等」ということを意識して作られた曲である。
ちなみに、ロシアの文豪トルストイは、この曲に触発されて小説『クロイツェル・ソナタ』を書いており、ヤナーチェクはこの小説に刺激を受けて、弦楽四重奏曲第1番『クロイツェル・ソナタ』を作曲している。面白い「連鎖」だ…(^^)。
YouTube でちょっといい感じだったのが、若き日のクレーメルとアルゲリッチのデュオ。但し、日本のTV放送の録画のようで音質は良くない。
♪ Beethoven Violin & Piano Sonata No 9 Kreutzer Gidon Kremer Martha Argerich
Spotify でこの CD(↓)を見つけた。1995年のものだが、ほぼ同じ時期かも知れない。
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9&10番
長い曲なので、聴き比べにちょっと疲れてしまった…(^^;)…が、一番気に入ったのがファジル・サイがピアノを弾いているコレ(↓)。ヴァイオリンは Patricia Kopatchinskaja(パトリシア・コパチンスカヤ、1977-)という人。モルドヴァ生まれらしい。
♪ Beethoven Kreutzer Sonata No.9 - Patricia Kopatchinskaja & Fazıl Say
今回、「クロイツェル」ソナタを久しぶりに聴いて、ちょっと面白い感想を持った。
この曲はベートーヴェンらしさが出ていて、本格的な大作という、私にとっては「クラシック音楽の王道」を行く作品…という受け止め方をしていたのだが…。そして、そういう音楽が好きなはずだったのだが…。
ここまで、ベートーヴェンのわりと初期の作品に親しんできたせいなのか、また「クロイツェル」が技術的にも難しくてヴァイオリンがとても頑張っている印象がするせいなのか…ときどき「ちょっと重いな…」みたいな感想を持ってしまったのだ。
もしかすると、この猛暑のせいかも…(^^;)?
例えば、今はどちらかというと、ヴァイオリンソナタ第5番「春」を聴きたい気分になっている。なんだか、自分でも不思議な感覚だ…🤔
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