のちにシュレジンガーがもう 1曲追加して、現在では「17の歌曲 op.74」というのが一般的なようだ。歌曲としてはその後 2曲が発見されていて、全部で19曲が確認されている。
ショパンのピアノ曲と比べるとシンプルで短いものが多いようだ。聴いてみるとなかなか魅力的な歌もいくつかある。
音源としては、2010年にショパンの生誕 200年を記念して NIFC(Narodowy Instytut Fryderyka Chopina)レーベルからリリースされた "The Real Chopin: Complete Works on Period Instruments"(↓)の中にある演奏がとてもいい感じだ。
The Real Chopin: Complete Works on Period Instruments
1848年製のプレイエル・ピアノをネルソン・ゲルナーが弾いていて、歌はポーランド出身のソプラノ Aleksandra Kurzak(アレクサンドラ・クルジャク)とバリトン Mariusz Kwiecien (マリウシュ・クヴィエチェン)の二人が歌っている。
クラシックやオペラの女声は個人的には苦手なのだが、このソプラノは声も歌い方もいい感じだ。1曲目「乙女の願い」、2曲目「春」などはとくにいい…(^^)♪
これを YouTube(↓)で聴けるのはありがたい ♪ 17曲に加えて、のちに発見された「魅惑」「ドゥムカ」の 2曲も入っている。
♪ Chopin- The Complete Songs, with 1848 Pleyel Piano
日本語タイトルのリストは下記(参考)。
- 乙女の願い
- 春
- 悲しみの川
- 酒宴
- 彼女の好きな
- 私の見えぬ所へ
- 使者
- 美しい若者
- メロディ
- 闘士
- 二人の死
- いとしい人
- 望みなく
- 指輪
- 花婿
- リトアニアの歌
- 舞落ちる木の葉
- 魅惑
- ドゥムカ
そして、このショパンの歌曲のうち 6曲をリストがピアノ曲に編曲している。
✏️リスト :6つのポーランドの歌(ショパン) S.480 R.145(PTNA)
- 乙女の祈り (1)
- 春 (2)
- 指環 (14)
- バッカナール (4)
- 私のいとしい人 (12)
- 家路 (15)
YouTube には Geoffrey Tozer(ジェフリー・トーザー)というオーストラリアのピアニストの音源がある。楽譜付。
♪ Liszt / Chopin: Six Polish Songs (Tozer)
おまけ1。「ポーランド声楽曲選集」というのが出版されていて、なんと!その第1巻が「ショパン歌曲集」になっている。
ポーランド声楽曲選集 第1巻 ショパン歌曲集
おまけ2。ベッリーニの歌をショパンがピアノ曲に編曲したものがあった。
ショパンの歌曲につながった「ひょんなこと」というのは、実はこの動画(↓)である。コロナ禍の中で「家で Fazioli を弾く」というシリーズがあったようで、その中の一つ。
♪ Roberto Plano: F. Chopin, Casta Diva | Fazioli @ Home
最初、ショパンの "Casta Diva" って何だっけ?と思って聴いてみたら、説明に Bellini という名前があって、他の作曲家の歌をショパンが編曲することもあったんだ…と思って、他にもそういう曲があるのかな?と思いながら検索していたら、「ショパンの歌曲」がある…という話に辿り着いたという次第…でした🤗
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