当時の人気は高かったようだが、現在演奏されるのは「序曲」くらいだそうだ。私も初めて聴いた。フィナーレだけは「エロイカ変奏曲」のときに一度だけ…。
Op.43
🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
この作品は、当時イタリアで活躍していたバレエダンサー、振付師サルヴァトーレ・ヴィガーノという人が、ウィーンで名声の高かったベートーヴェンに作曲を依頼したことにより作られたもの。「プロメテウスの創造物」の台本のようなものは残っていない。
「プロメテウスの創造物」、ドイツ語で "Die Geschöpfe des Prometheus"、英語で "The Creatures of Prometheus"。ストーリーが気になるものの、解説記事は見つからず、とりあえずブログ記事を 2つ見つけた(↓)。一つ目の記事によると…。
「ベートーヴェンのバレエ音楽の物語は、ギリシャ神話とはかなり異なります。そのストーリーは、炎によって木像に命を吹き込み、音楽によって魂を宿し、人間を創造していくというものです」
とのこと。二つ目の記事にはもう少し詳しく書いてある。
✏️ベートーヴェン バレエ音楽「プロメテウスの創造物」序曲(曲目解説 by ブロカートフィルハーモニー管弦楽団)
✏️「時々ベートーヴェン」vol.3~バレエ音楽「プロメテウスの創造物」(しじみなる日常)
現在では、全曲演奏されることは少ない(序曲だけというのはある)そうだが、YouTube にはいくつかの音源がある。スコア付きのもの(↓)があったので聴いてみた。
♪ Beethoven - Ballet "Die Geschöpfe des Prometheus", Op. 43 (1801)
演奏は、Michael Halasz 指揮の Melbourne Symphony Orchestra。
感想としては、つまらなくはないが面白くもない。
印象的だったのは、第2幕の No.5 "Adagio - Andante quasi Allegretto" でハープ(とフルート)が登場して、ベートーヴェンらしからぬ響きだとちょっと驚いたのと、フィナーレで聴き慣れた旋律が出てきてホッとした?こと…くらいかな…?
フィナーレは、《BTHVN op.35: エロイカ変奏曲、エマールさんの演奏で決まり ♪》の記事を書いたときに聴いていたから。同じ主題が「エロイカ変奏曲」で使われている。
ちなみに、ベートーヴェンが管弦楽曲にハープを使ったのはこの作品だけだった…ということをあとで知った。
ちなみに、ピアノ編曲版(Hess 90)も存在していて、Warren Lee というピアニストが演奏した CD が NAXOS レーベルから出ている。
Beethoven: The Creatures of Prometheus, Hess 90
この CD の音源は YouTube にもあがっていて、下記プレイリストにまとめられている。個人的にはピアノ版の方が好きかも…(^^)♪ とくに序曲とフィナーレ ♪
♪ The Creatures of Prometheus, Hess 90(プレイリスト)
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《BTHVN op.35: エロイカ変奏曲、エマールさんの演奏で決まり ♪》
《All BTHVN 🎧》
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