2020年8月2日日曜日

BTHVN op.43: バレエ音楽「プロメテウスの創造物」

「ベートーヴェンの全作品を聴く」プロジェクト《All BTHVN 🎧》、今日は op.43 のバレエ音楽「プロメテウスの創造物」(1800-01: 30-31歳)。

当時の人気は高かったようだが、現在演奏されるのは「序曲」くらいだそうだ。私も初めて聴いた。フィナーレだけは「エロイカ変奏曲」のときに一度だけ…。


Op.43

🎼 List of works by Ludwig van Beethoven


この作品は、当時イタリアで活躍していたバレエダンサー、振付師サルヴァトーレ・ヴィガーノという人が、ウィーンで名声の高かったベートーヴェンに作曲を依頼したことにより作られたもの。「プロメテウスの創造物」の台本のようなものは残っていない。

「プロメテウスの創造物」、ドイツ語で "Die Geschöpfe des Prometheus"、英語で "The Creatures of Prometheus"。ストーリーが気になるものの、解説記事は見つからず、とりあえずブログ記事を 2つ見つけた(↓)。一つ目の記事によると…。

「ベートーヴェンのバレエ音楽の物語は、ギリシャ神話とはかなり異なります。そのストーリーは、炎によって木像に命を吹き込み、音楽によって魂を宿し、人間を創造していくというものです」

とのこと。二つ目の記事にはもう少し詳しく書いてある。

✏️ベートーヴェン バレエ音楽「プロメテウスの創造物」序曲(曲目解説 by ブロカートフィルハーモニー管弦楽団)

✏️「時々ベートーヴェン」vol.3~バレエ音楽「プロメテウスの創造物」(しじみなる日常)


現在では、全曲演奏されることは少ない(序曲だけというのはある)そうだが、YouTube にはいくつかの音源がある。スコア付きのもの(↓)があったので聴いてみた。

♪ Beethoven - Ballet "Die Geschöpfe des Prometheus", Op. 43 (1801)

演奏は、Michael Halasz 指揮の Melbourne Symphony Orchestra。

感想としては、つまらなくはないが面白くもない。

印象的だったのは、第2幕の No.5 "Adagio - Andante quasi Allegretto" でハープ(とフルート)が登場して、ベートーヴェンらしからぬ響きだとちょっと驚いたのと、フィナーレで聴き慣れた旋律が出てきてホッとした?こと…くらいかな…?

フィナーレは、《BTHVN op.35: エロイカ変奏曲、エマールさんの演奏で決まり ♪》の記事を書いたときに聴いていたから。同じ主題が「エロイカ変奏曲」で使われている。

ちなみに、ベートーヴェンが管弦楽曲にハープを使ったのはこの作品だけだった…ということをあとで知った。


ちなみに、ピアノ編曲版(Hess 90)も存在していて、Warren Lee というピアニストが演奏した CD が NAXOS レーベルから出ている。


Beethoven: The Creatures of Prometheus, Hess 90



この CD の音源は YouTube にもあがっていて、下記プレイリストにまとめられている。個人的にはピアノ版の方が好きかも…(^^)♪ とくに序曲とフィナーレ ♪

♪ The Creatures of Prometheus, Hess 90(プレイリスト)



【関連記事】
《BTHVN op.35: エロイカ変奏曲、エマールさんの演奏で決まり ♪》

《All BTHVN 🎧》


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