この曲は若い頃から聴いていて、好きな曲の一つである。今回、久しぶりに聴くにあたっては、少し新しい演奏を聴きたいと思っていくつかの演奏を聴いてみた。
Op.55
🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
その中で発見したのがアロンドラ・デ・ラ・パーラ(Alondra de la Parra)という女性指揮者。チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団(Tonhalle Orchester Zürich)を指揮しているのだが、とても気持ちのいい、メリハリの効いた音楽性豊かな演奏だ ♪
♪ Beethoven Symphony No 3 in E♭ Eroica Alondra de la Parra Tonhalle Orchester Zürich
もちろんオーケストラもいいのだろうが、アロンドラさんの振り方が特徴的なので、この演奏はこの指揮者が引き出しているという印象が強い。
彼女はとても楽しそうに指揮をしているのだ。こんなに笑顔で指揮をする人はあまり見たことがない。といって、演奏が緩んだり?するわけでは、もちろんない。
私自身、女性指揮者の演奏をじっくり聴くのは初めてだと思う。女性指揮者が増えてきていて活躍しているという話はたまに聴くのだが、今回それを「実感」した ♪
YouTube にはオーケストラの指揮以外の動画もあって、ちょっと面白い人かも知れない。
ティンパニーやマリンバの演奏をちょっとだけ指導してもらっているこんな動画(↓)もある。マリンバはけっこう上手い ♪
♪ Alondra de la Parra takes a drum lesson from Benjamin Forster | Musica Maestra
♪ Alondra de la Parra: Taking up the marimba | Musica Maestra
そして、このアロンドラさん、コロナ禍の中でもちょっと面白いことをやっている。
メキシコの現代音楽作曲家アルトゥロ・マルケスの "Danzón No. 2"(ダンソン・ヌメロ・ドス)という曲を、オンラインで「合奏」(本人はピアノで参加)しているのだ。
といっても、有名なソリストやオーケストラ奏者がそれぞれ演奏したものをあとで編集したもののようだ。出来上がった動画(↓)を見ると結構お金がかかっていそうだ。
♪ The Impossible Orchestra: Danzón No. 2 (Full Video)
この "The Impossible Orchestra" というプロジェクトは、今の困難な時代においてメキシコの女性と子供をサポートする(寄付を募る)ためにアロンドラさんが立ち上げたもの。
ちなみに、この "Danzón No. 2" という曲、北米や欧州ではオーケストラでよく演奏されるメキシコ現代音楽の人気楽曲なのだそうだ。こんな感じ(↓)。
♪ Gustavo Dudamel ~ Danzón No. 2 (Marquez) ~ Orquesta Sinfónica Simón Bolívar
この "The Impossible Orchestra" のことをとり上げたブログ記事をたまたま見つけたので、ご参考まで(↓)。
アロンドラ・デ・ラ・パーラさんのプロフィールについては下記(英語)をどうぞ。メキシコの指揮者となっているが、生まれはニューヨークとのこと。日本にも、2011年から何度か来ていて、2016年には N響とも共演している。
✏️公式サイト:プロフィール
なお、冒頭に載せた写真の真ん中がアロンドラ・デ・ラ・パーラさん。左は日本でも親しみのあるヘルベルト・ブロムシュテットさん、右はカラヤン。
対比を際立たせるために?登場して戴きましたが他意はありません。ブロムシュテットとカラヤンの演奏もなかなかよかったです…(^^;)。
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