2020年8月29日土曜日

▼ベートーヴェン:ソナタ31番第3楽章「暗譜」やり直し😓

ベートーヴェンのピアノソナタ第31番、第3楽章の 2ラウンド目にとりかかって 1週間、暗譜がほとんど蒸発してしまっているのに驚きつつ、気を取り直して頑張っている。

ある程度予想はしていたものの、冒頭の 3小節さえ楽譜を見ないと弾けない…という状況はちょっとしたショックではあった…(^^;)。




いきなりグチで申し訳ないのだが、やはり「暗譜能力」?を上げるにはソルフェージュの能力が必要なのかと、改めて思ってしまう。

《ピアノ曲を暗譜するとはどういうことか?》


この曲は何度も聴いているし、今年は(無謀にも…)自分で練習してもいる。なので、頭の中に音のイメージはある。…なのに、その頭の中の音を鍵盤で再現できない。

プロのピアニストは、ピアノの音を聴く、あるいは頭の中で思い浮かべるだけで、鍵盤や指使いが自然にイメージできるそうだ。その逆も出来るらしい。

それは長年のピアノ演奏の蓄積もあるのだろうが、高度のソルフェージュ能力によるものでもあると思われる。鍵盤と自分の指と音が直結している…みたいな…。


それで思い出したのはピリスさんの伝説的な?逸話だ。

あるコンサートでの演目は「モーツァルトのニ短調協奏曲(第20番)」だったのだが、ピリスさんはモーツァルトの別の協奏曲だと勘違いしていて、オーケストラが演奏を始めるとパニックになって…。それでも完璧に弾いたという「伝説」。

さすがにここまでは出来ないにしても、頭の中にイメージした音がすぐにピアノで弾けたら、かなり「暗譜」が楽になるのではないだろうか…(^^)。

《ピリスさん、2018年中にリタイア?》

ピリスさんの困り果てた様子はこの動画(↓)で少し見ることができる。

♪ Maria Joao Pires - expecting another Mozart concerto during a lunchconcert


話がずいぶん脱線してしまった…。私の練習状況の記事だった…(^^;)。

とりあえず、「暗譜」をなんとか復活させようと頑張っているのは「序奏」と「嘆きの歌1」の部分。最初は「フーガ1」までやろうとしたのだが、ちょっと無理があった。

なにせ、「暗譜」についてはほとんどゼロベースに近く、指で覚えているような箇所も極めて少ないことが分かってきた。1ラウンド目の練習で苦労した箇所などは覚えているのだが、覚えているのは「ここは苦労したなぁ〜」ということだけ…(^^;)。

当面は、なかなか覚えてくれない自分の頭に楽譜を叩き込む?ための反復練習しかなさそうだ。幸にして、この部分には「難所」のような箇所は少ないので、一応は「通し」での繰り返し練習はできている ♪


もう一つの大きな課題は、第1楽章・第2楽章を通して弾くこと。もちろん、できるだけミスせずに止まらずに…。これが、なかなか出来ない…😥。

少し前に、この通し練習がうまくできるようになるための対策などを考えてみた(↓)。

《長いピアノ曲を弾くには…脱力・技術力・理解力・精神力?》


この中では、脱力してラクに弾くとか、フレーズに合わせて息をするとか、ミスしても止まらないクセをつけるとか、色々考えてみた。

…が、ミスしたり止まったりする箇所をよくみて見ると、結局は「ちゃんと弾けてない」「完全に暗譜してない」のような基本的な部分での「不完全さ」「未熟さ」に原因がある…ということに気づかされてしまった…(^^;)。


なので、第3楽章の「暗譜」努力とともに、第1・第2楽章の「復習」…というより「補習」をやる必要がありそうだ。


気がつくと夏も…8月ももうすぐ終わりになる。いつ終わるとも知れない「with コロナ」状況の中で、最近は「季節感」も薄れているような気がする。

夏の風物詩とか夏のイベントとか音楽祭もほとんど影が薄くなっている。なんとなくメリハリのない生活の中で、それでも時間は確実に過ぎてゆく…。

例年にも増して、時の経つのが早く感じられる今日この頃であるが、せめて自分でコントロールできる範囲("My Piano Life"=ピアノの練習もその一つ)だけでもちゃんと進めていきたいものだと思う…😊♪



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《練習記録》


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