2020年1月10日金曜日

BTHVN op.15: ピアノ協奏曲第1番、シフ v.s. アルゲリッチ?

今年の目標「ベートーヴェンの全作品を聴く」プロジェクトの履歴記事。今日は Op.15 のピアノ協奏曲第1番(1795-1800)。番号が飛んだ理由は、録画しておいたアンドラーシュ・シフの弾き振り演奏を聴いたから。

Op.15



録画しておいたのはコレ(↓)。昨年11月の東京オペラシティでの公演。シフがカペラ・アンドレア・バルカを弾き振りしたベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏の一つ。

✏️サー・アンドラーシュ・シフ&カペラ・アンドレア・バルカによるベートーヴェンの「ピアノ協奏曲全曲」が新年早々にオンエア!


「カペラ・アンドレア・バルカ」はシフが親しい優秀な音楽仲間(普段はソロや室内楽で活躍している演奏家)たちに声をかけ、1999年に結成した室内オーケストラ。

ちなみに「アンドレア・バルカ」とは「アンドラーシュ・シフ」をイタリア語に置き換えたもので「シフ→バルカ」は小舟という意味らしい。


で、聴いた感想であるが、小編成のオーケストラでかつ弾き振りであるので、大きめの室内楽のような趣があり、大袈裟なところがなく、とても音楽的ないい演奏だった。

ときどきシフ独特の解釈というか、ふだんあまり聴こえてこない音がふと浮上してきたりするのも面白かった。ちょっと長いカデンツァも含めて、シフ自身も演奏を楽しんでいる感じが出ていて好感度の高いパフォーマンスだったと思う。

ちょっと気になったのは、シフのピアノのテンポの揺れ…。まぁ、嫌いじゃないが…。

ちょっと走りがちなピアノをオーケストラがきっちりした元のテンポに戻して、全体がかっちりするというか…。シフの弾き振りの「振り」は要らないんじゃない?という気がしないでもなかった…(^^;)。

オーケストラも「優秀な音楽仲間」が集まっているというだけあって、弦も管もとても艶のあるいい音で、アンサンブルも見事だった ♪ 新春からいい演奏を聴いた…(^^)♪


…で、《All BTHVN 🎧》の一覧表に YouTube 音源を載せるために、めぼしい演奏を探してみた。そうしたら、バレンボイムが指揮する West-Eastern Divan Orchestra とアルゲリッチが共演している動画があった。2014年の録画らしい。

これはこれで、私の好みの演奏。シフとどっちがいいかというと、まぁ、それぞれの個性があって両方ともいいかな…という感じ…(^^)♪


Argerich Beethoven Piano Concerto No.1 in C major, Op.15





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