■ 初級向けの曲集を弾く意味
初見の練習に加えて、簡単な(自分のレベルに比較して)曲を弾くことには「いろんなパターン(音・指)の経験を広げる意味」というのがある。
これは、『ピアニストの脳を科学する』という本に書いてあったことを根拠にしている。
「ピアニストはピアノの音を聴くだけで、指を動かす神経細胞が活動する」ということが科学的に確認されており、その能力は「これまでに弾いた・聴いたパターンの蓄積」が効いている、ということである。
つまり、さまざまな音のパターンを弾いた「蓄積」によって、新しい曲を弾くときの「指の自動化」が促進されるということが考えられるのである。
■ お薦めの初級向け曲集
前回の記事では、私の選んだ4つの曲集を紹介した。(下記再掲)
『ハチャトゥリャン 少年時代の画集』 (初級2:10曲)
『ギロック 発表会のための小品集』 (初級1:19曲)
『グルリット こどものためのアルバム』 (初級1:20曲)
『ギロック こどものためのアルバム』 (初級後半~中級:25曲)
それ以外にお薦めできそうな曲集を3つほど紹介する。
『メンデルスゾーン こどものための小品集』(初級2:六つのこどものための小品集などから9曲)
『フォーレピアノ小品集』(初級2:言葉のない三つのロマンスからなど5曲)
『ギロック 叙情小曲集(改訂版)』(初級2:森のざわめきなど24曲)
簡単な曲をたくさん弾くという練習法方にも効果があると信じて、これらの曲集の全曲制覇にチャレンジし始めたところである。
【関連記事】
《初級向けの曲集もやることにした→初見・脱力・経験》
0 件のコメント:
コメントを投稿