2014年3月7日金曜日

止まらずに弾く練習:「自動化」の話

このところの最大の課題は「止まらずに弾く」ことである。そこそこ弾けるようになったつもりでも、1曲を通して弾こうとすると、ミスをしたり止まったりする。

最近読んだ本からいくつかのヒントがあったので、整理してみる。自分の練習で気がついたことも含めて、なんとか練習方法を見つけたいと思っている。


●ヒント1(出典:『芸術を創る脳』

「最初は大脳を使って、フォームを目で見て確かめたりしながら、ゆっくりと意識的に反復練習をする。そうすると、大脳のシミュレーション・モデルが小脳に作られ、今度は意識せずに小脳だけを使って運動ができる。」



●ヒント2(出典:『ピアノ・ノート』

「リストは弟子に練習中、本を読むように勧めたそうだ。…弾きながら、夕食になにを食べようかと考えられるようになってはじめて、解釈に入ることができる。」

これと似た話を別の本で読んだことがある。子どもの頃に、練習がつまらないので譜面台に本を置いて読みながらハノンか何かを練習した、というような話だったと思う。(そんなことできるのか!?と思った。)


●ヒント3(自分の練習を振り返って気がついたこと)

間違える箇所はだいたい決まっている。とくに、フレーズのつなぎは弱点である。

スポーツで筋肉に乳酸がたまって脚が動かなくなったり、息が上がったりするのと似た感覚を持つことがある。

これらから言えることは、いわゆる「自動化」のレベルに達するまで「反復練習」が必要である、ということ。なので、やはり、基本は繰り返し練習しかないのか…、コツとかないのか…、とややガッカリではある。

大人のための効率的練習法があると信じている身としてはつらい。ちなみに、ヒント3の「息が上がる」のはたぶん「脱力」の問題だと思っている。


まあ、とりあえず目の前の練習方法(ショパンの「雨だれ」)としては、次のことを実験してみようと思う。

  1. 間違えやすい箇所(もちろんフレーズのつなぎも)に色鉛筆で印をつける
  2. その箇所を、余計なことを考えずに10回ずつ反復練習する
  3. フレーズのつなぎで「脱力」(息継ぎ)をして息が上がらないようにする

これを今月いっぱいやってみて、効果があれば次の曲から練習メニューに取り入れようと思う。



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