名門国立大学の一つである東京藝術大学で、「老朽化した建物の天窓が入試中の受験生を直撃」というビックリするような記事(↓)があった。
これに関連していくつかの記事を見ているうちに、日本人としてちょっと悲しくなってきた。この記事(↓)に載っていた図が象徴的だ。
これ(↓)がその図だが、「公的教育費支出」(国や自治体の教育予算など)が極端に少なくて、子育て世帯が生活苦に喘いでいる…という、とても先進国とは言えない恥ずかしい状況だ。
東京芸大に関しては、少し前に練習室のピアノを 2台撤去したことでちょっとした騒ぎになったばかりだ。
✏️東京芸大、経営難でやばい?「ピアノ2台撤去」が物議、予算削減効果はある?(ビジネスジャーナル)2023/02/08
ちょっと面白い(と笑って済ませない?)話もあった。
さだまさしさん等が、芸大の「電気代を稼ぐコンサート」というのを開いた…という…(^^;)。さだまさしさんは東京芸大社会連携センター客員教授でもあり、洒落を効かせた問題提起のつもりでこれを開催されたのかも知れないが…。
この記事によると、「東京芸大は日本で唯一の国立総合芸術大学だが、文部科学省から支給される『運営費交付金』は減少の一途を辿っている」そうだ。
日本の公的教育費が低いことは以前から分かっていることだが、「日本最高峰の芸術大」である東京芸大で、電気代が足りなくなったり、建物が老朽化で壊れたり…と具体的な問題が出てくると、さすがに政府も動かざるを得ないのではないだろうか?
…というのが、普通の国だと思うのだが、この問題も放置されてすでに久しい…😢
ちなみに、OECD 37カ国の中では 36位だが、下記記事の統計では「2021年 公的教育費の対GDP比」が 180カ国138位となっている。日本より上に知らない国があったりする…。
✏️世界の公的教育費対GDP比率 国別ランキング・推移(グローバルノート)データ更新日:2023/03/17
そろそろ、日本の若者や学生、子育て世代の方々も声を上げてもいいのではないかと思う。もちろん、音大生や音楽を目指す若者たちも…。
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