この曲はアルゲリッチがよく弾いている。
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「バッハの鍵盤組曲は《6つのパルティータ》でひとつの頂点に達する。彼は《フランス組曲》において、伝統的舞曲を新たにとらえ直し、鍵盤楽器の新しいテクスチュアを考案し、さらには模倣対位法とは対照的なギャラント的な旋律と和声を多く用いる、といったさまざまな試みを行っていた。こうした試みはまさにこのパルティータにおいて結実するのである」(出典:『バッハの鍵盤音楽』)
パルティータはバッハが初めて出版した鍵盤作品である。1726年に第1番、1727年に第2番と第3番、1728年に第4番、1730年に第5番を個別出版。1731年に修正の上に合本とし「クラヴィーア練習曲集 第1部」(Clavierübung)として出版された。
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パルティータ第2番 BWV826 は、 シンフォニア、アルマンド、クーラント、サラバンド 、ロンドー、カプリッチョという構成。
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出典:
📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)
✏️パルティータ (バッハ)(Wikipedia)
✏️バッハ :パルティータ 第2番 ハ短調 BWV 826(PTNAピアノ曲事典)
【関連記事】
《J.S.Bach の鍵盤音楽》
《Bach.KB.BWV825 パルティータ第1番:アンデルシェフスキ、ピリス、甲乙つけ難し…》
First edition: Leipzig, 1731 |
パルティータはバッハが初めて出版した鍵盤作品である。1726年に第1番、1727年に第2番と第3番、1728年に第4番、1730年に第5番を個別出版。1731年に修正の上に合本とし「クラヴィーア練習曲集 第1部」(Clavierübung)として出版された。
このパルティータ第2番については、アルゲリッチを聴いたあと何人かの演奏を聴いたのだが、お気に入り演奏を探すのに意外に時間がかかった。いいと思った演奏も何度か聴いているうちにそうでもないかな?…と感じたり…(^^;)。
結局、最初に戻ってマルタ・アルゲリッチ(Martha Argerich、アルゼンチン、1941 - )を聴いている ♪ 2020年10月のラウジッツ音楽祭での演奏。教会堂(Görlitz Synagogue)での録音なのでやや残響が気になるが、演奏は素晴らしい ♪
で、他にお気に入りを探すがなかなか見つからない…。
お気に入りピアニストのピョートル・アンデルシェフスキ(Piotr Anderszewski、ポーランド、1969 - )が 2008年12月3日にカーネギーホールで弾いたリサイタルのライヴ録音があるのだが、このパルティータ第2番がちょっと独特な解釈で…。
冒頭の鋭いアタックに驚き、サラバンドの遅さに戸惑いながら?…等々、音楽のあちらこちらに変化球が散りばめてあって…。結局何度も聴いて、その良さもじわ〜っと分かったような気もしているのだが、これはまたあとで聴いてみようと思っている。
それから、パルティータ第1番で初めて聴いたシャガエグ・ノスラティ(Schaghajegh Nosrati、独、1989 - )の演奏も悪くないと思う。ただ、この人の演奏は今ひとつつかみきれない印象もあって、聴き終わったときの満足感が微妙ではある…(^^;)?
(BWV826:トラックNo. 21〜26)
参考:パルティータを全曲録音をしているピアニスト
- グレン・グールド:1955-82(sony)
- イェルク・デムス:1962-63
- アレクシス・ワイセンベルク:1966
- タチアナ・ニコラーエワ:1980
- アンドラーシュ・シフ:1983, 2007(ECM)
- リチャード・グード:4(1997)/ 2,5(1998)/ 1,3,6(2002)
- シュー・シャオメイ:1999
- ウラディーミル・フェルツマン:1999
- ジャンルカ・ルイージ:2005-07
- マレイ・ペライア:2007-09
- ウラディーミル・アシュケナージ:2009
- イゴール・レヴィット:2014
- ユアン・シェン:2015
- コルネリア・ヘルマン:2016-17
- アンジェラ・ヒューイット:2018
- シャガエグ・ノスラティ:2019
その他、パルティータを録音しているピアニスト
- マリア・ジョアン・ピリス:1(1994)
- ピョートル・アンデルシェフスキ:1,3,6(2002)+2(Carnegie Liive/2008)
- ダヴィッド・フレイ:4(2007)/ 2,6(2012)
- ジェレミー・デンク:3,4,6(2010?)
- ラファウ・ブレハッチ:1(2012)/ 3(2015)
- マルタ・アルゲリッチ:2
- BWV825 パルティータ第1番 変ロ長調
- BWV826 パルティータ第2番 ハ短調
- BWV827 パルティータ第3番 イ短調
- BWV828 パルティータ第4番 ニ長調
- BWV829 パルティータ第5番 ト長調
- BWV830 パルティータ第6番 ホ短調
出典:
📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)
✏️パルティータ (バッハ)(Wikipedia)
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