2024年5月24日金曜日

Bach.KB.BWV997 組曲 ハ短調:ジャン・ロンドーのチェンバロ、デルジャヴィナのピアノ、名演沢山 ♪

「J.S.バッハの全鍵盤作品を聴く」プロジェクト、今日は『バッハの鍵盤音楽』(→紹介記事)の第16章に含まれる「リュート作品」の 4曲目、「組曲 ハ短調」BWV997。

ここまでの編曲作品ではなく、リュートのために書かれた「リュート組曲」とされている。ただ、残された資料は 1点のタブラチュア譜を除いてチェンバロ用の楽譜である。

ピアノ、チェンバロ、リュート・チェンバロ、ギター、リュート、色んな楽器での名演奏が聴けるなかなか素晴らしい作品かも ♪




BWV997 の構成は下記。

  1. プレリュード
  2. フーガ
  3. サラバンド
  4. ジーグ
  5. ジーグのドゥーブル

サラバンドの冒頭が「マタイ受難曲」の同じ調の最終合唱「我らは涙してひざまづき」の主題に似ていることはよく知られている。(『バッハの鍵盤音楽』による)


リュート作品を「鍵盤音楽」として取り上げる理由、およびリュート・チェンバロについてはこの記事(↓)を参照されたい。



まずはピアノによる演奏。エカテリーナ・デルジャヴィナ(Ekaterina Derzhavina、露、1951 - )がいい感じの演奏をしている。



チェンバロではジャン・ロンドー(Jean Rondeau、仏、1991 - )の演奏が素晴らしい ♪

♪ Bach Imagine /Jean Rondeau:アルバム
(BWV997:トラックNo. 1〜4)




リュート・チェンバロは荒木 紅さんによる演奏。

♪ Bachissimo /Beni Araki :アルバム
(BWV997:トラックNo. 28〜31)




BWV1006a で見つけたイェラン・セルシェル(Göran Söllscher、スウェーデン、1955 - )という人が BWV997 でもいい演奏をしている。…のだが、リュートではなく 11弦ギターによる演奏だった…(^^;)。

「リュート組曲」なのにリュートでの演奏音源がなかなか見つからず最後になってしまった…(^^;)。この CD はもっと早く見つけたかった。

スイス在住の今村 泰典(1953 - )さんの「バッハ:リュート作品全集」(2018年、NAXOS)というアルバムがあって、これがいい感じの演奏になっているのだ ♪




『バッハの鍵盤音楽』 第16章「《クラヴィーア練習曲集 第2部》およびその他の作品」に含まれる作品。

  1. BWV971 協奏曲 ヘ長調(イタリア協奏曲)
  2. BWV831 序曲 ロ短調(フランス風序曲)

  3. BWV964 ソナタ ニ短調
  4. BWV968 アダージョ ト長調
  5. BWV995 組曲 ト短調
  6. BWV1000 フーガ ト短調
  7. BWV1006a 組曲 ホ長調
  8. BWV997 組曲 ハ短調
  9. BWV998 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調


出典:

📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)



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