ここまでの編曲作品ではなく、リュートのために書かれた「リュート組曲」とされている。ただ、残された資料は 1点のタブラチュア譜を除いてチェンバロ用の楽譜である。
ピアノ、チェンバロ、リュート・チェンバロ、ギター、リュート、色んな楽器での名演奏が聴けるなかなか素晴らしい作品かも ♪
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BWV997 の構成は下記。
サラバンドの冒頭が「マタイ受難曲」の同じ調の最終合唱「我らは涙してひざまづき」の主題に似ていることはよく知られている。(『バッハの鍵盤音楽』による)
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出典:
📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)
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BWV997 の構成は下記。
- プレリュード
- フーガ
- サラバンド
- ジーグ
- ジーグのドゥーブル
リュート作品を「鍵盤音楽」として取り上げる理由、およびリュート・チェンバロについてはこの記事(↓)を参照されたい。
まずはピアノによる演奏。エカテリーナ・デルジャヴィナ(Ekaterina Derzhavina、露、1951 - )がいい感じの演奏をしている。
チェンバロではジャン・ロンドー(Jean Rondeau、仏、1991 - )の演奏が素晴らしい ♪
♪ Bach Imagine /Jean Rondeau:アルバム
(BWV997:トラックNo. 1〜4)
リュート・チェンバロは荒木 紅さんによる演奏。
BWV1006a で見つけたイェラン・セルシェル(Göran Söllscher、スウェーデン、1955 - )という人が BWV997 でもいい演奏をしている。…のだが、リュートではなく 11弦ギターによる演奏だった…(^^;)。
「リュート組曲」なのにリュートでの演奏音源がなかなか見つからず最後になってしまった…(^^;)。この CD はもっと早く見つけたかった。
スイス在住の今村 泰典(1953 - )さんの「バッハ:リュート作品全集」(2018年、NAXOS)というアルバムがあって、これがいい感じの演奏になっているのだ ♪
(BWV997:トラックNo. 7〜10)
『バッハの鍵盤音楽』 第16章「《クラヴィーア練習曲集 第2部》およびその他の作品」に含まれる作品。
- BWV971 協奏曲 ヘ長調(イタリア協奏曲)
- BWV831 序曲 ロ短調(フランス風序曲)
- BWV964 ソナタ ニ短調
- BWV968 アダージョ ト長調
- BWV995 組曲 ト短調
- BWV1000 フーガ ト短調
- BWV1006a 組曲 ホ長調
- BWV997 組曲 ハ短調
- BWV998 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調
出典:
📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)
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