意識して聴いた記憶はないが部分的に聴き覚えがあるので、聴いたことはあるのだと思う。こんなに長い曲(11楽章、約30分)だとは認識していなかった…(^^;)。
バッハの「クラヴィーア練習曲集」は第1部〜第4部が出版されていて、それぞれの内容は下記のようになっている。
- 第1部 1731年:6つのパルティータ BWV825~830
- 第2部 1735年:イタリア協奏曲 BWV971、フランス風序曲 BWV831
- 第3部 1739年:主にオルガン向けの作品集(10曲のコラール編曲等)
- 第4部 1741年:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
「フランス風序曲」という呼び名は、作品全体が大々的な序曲に始まる管弦楽組曲の構成に倣っていることに由来している。原題は「フランス様式による序曲」(独語:Ouverture nach Französicher Art)。
長大な(12分ほどかかる)序曲と短い(2〜3分)10の舞曲から構成される。序曲は力強い付点リズムの部分とフーガのリトルネッロを持つ協奏曲風部分とからなる。
- 序曲
- クーラント
- ガヴォットI
- ガヴォットII
- パスピエI
- パスピエII
- サラバンド
- ブレーI
- ブレーII
- ジーグ
- エコー
この「フランス風序曲」も「イタリア協奏曲」に劣らず多くのピアニストが録音していて、聴き比べを楽しむことができた ♪
10人ほど聴いて気に入ったのはコロリオフ、アンデルシェフスキ、シフ。それと、コルネリア・ヘルマンの柔らかくふんわりとした演奏も気に入った ♪
他にもリヒテル、アシュケナージあたりはいいと思う。この曲に関してはグールドはあまり好みではなかった。タチアナ・ニコラーエワやロザリン・テューレックなどはやや構え過ぎ…というか重たい感じがちょっと私には合わない…(^^;)。
ピョートル・アンデルシェフスキ(Piotr Anderszewski、ポーランド、1969 - )
アンドラーシュ・シフ(András Schiff、ハンガリー、1953 - )
♪ András Schiff - Bach. Overture in French Style in B minor BWV831
コルネリア・ヘルマン(Cornelia Herrmann、オーストリア、1977 - )のアルバムでは「パルティータ ロ短調(フランス風序曲)」という曲名になっている。
(BWV831:トラックNo. 14〜21)
♪ JS Bach -- French Overture in B minor, BWV 831
ピアノの音が自由に屈託なく?響いている…という感じの好感度の高い演奏。
下記のプロフィールによると、"Northwestern University’s Bienen School of Music" の博士課程で学んでいる最中(先生は James Giles という人)らしいので、今後ちょっと期待したい。なお、修士課程ではレオン・フライシャーにも師事したことがあるようだ。
✏️Chelsea Wang/ About
✏️Chelsea Wang/ About
『バッハの鍵盤音楽』 第16章「《クラヴィーア練習曲集 第2部》およびその他の作品」に含まれる作品。
- BWV971 協奏曲 ヘ長調(イタリア協奏曲)
- BWV831 序曲 ロ短調(フランス風序曲)
- BWV964 ソナタ ニ短調
- BWV968 アダージョ ト長調
- BWV995 組曲 ト短調
- BWV1000 フーガ ト短調
- BWV1006a 組曲 ホ長調
- BWV997 組曲 ハ短調
- BWV998 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調
出典:
📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)
✏️フランス風序曲 (バッハ)(Wikipedia)
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