2024年5月15日水曜日

Bach.KB.BWV964 ソナタ ニ短調:リヒテル、テューレック ♪ 原曲のヴァイオリンソナタもいい ♪

「J.S.バッハの全鍵盤作品を聴く」プロジェクト、今日は『バッハの鍵盤音楽』(→紹介記事)の第16章に含まれる「その他の作品」から「ソナタ ニ短調」BWV964。

これは、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番イ短調」BWV1003 をバッハ自身がクラヴィーア用に編曲したもの。第2楽章のフーガでは対旋律が付加されたりしている。




「ソナタ ニ短調」BWV964 は下記の 4楽章からなる。
  1. アダージョ
  2. フーガ、アレグロ
  3. アンダンテ
  4. アレグロ

それほど多くのピアニストが録音している訳ではない。何人か聴いた中で結局気に入ったのはリヒテルとテューレックという昔の巨匠たち。

「結局」と書いたのは、最初リヒテルを聴いた時点では何となく物足りなさを感じ、色々聴いているうちに勢いのある新しい録音(ラミン・バーラミ、アレクサンドラ・パパステファノウ)がなかなか面白い…と思ったのだが…。

何度か聴き比べているうちに、やっぱりリヒテル、テューレックがいいなぁ ♪…ということになった次第…(^^;)。


スヴャトスラフ・リヒテル(Sviatoslav Richter、露、1915 - 1997)

♪ BWV964 Sonata in d (BWV1003) Richter 1991


ロザリン・テューレック(Rosalyn Tureck、米、1914 - 2003)

♪ BWV964 Sonata in d (BWV1003) Tureck 1990


ラミン・バーラミ(Ramin Bahrami、イラン、1976 - )

(BWV964:トラックNo. 21〜24)


アレクサンドラ・パパステファノウ(Alexandra Papastefanou、ギリシャ。1957 - )

(BWV964:トラックNo. 45〜48)


原曲の「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番イ短調」BWV1003 をイツァーク・パールマン(Itzhak Perlman、イスラエル、1945年 - )の素晴らしい演奏で聴いた。フーガとか通奏低音とか弾くのは大変そうだけど…(^^;)。



ちなみに、今回は録音情報を調べるのに "Bach Cantatas Website" を使ってみた。考えてみれば、YouTube や Spotify よりも情報が整理されていて使いやすいかも知れない…ということに今更ながら気がついた…(^^;)。下記はこのソナタが含まれるページ。

✏️Sonatas BWV 963-967

ちなみに、BWV964 を録音しているピアニストを調べるとこんな感じ(↓)。

  1. Rosalyn Tureck : 1948, Mid 1980's ?
  2. Sviatoslav Richter : 1991
  3. Angela Hewitt : 1995, 2004
  4. Ingrid Blatter : 2008
  5. Ramin Bahrami : 2009
  6. Sean Chen : 2012
  7. Alexandra Papastefanou : 2019


『バッハの鍵盤音楽』 第16章「《クラヴィーア練習曲集 第2部》およびその他の作品」に含まれる作品。

  1. BWV971 協奏曲 ヘ長調(イタリア協奏曲)
  2. BWV831 序曲 ロ短調(フランス風序曲)

  3. BWV964 ソナタ ニ短調
  4. BWV968 アダージョ ト長調
  5. BWV995 組曲 ト短調
  6. BWV1000 フーガ ト短調
  7. BWV1006a 組曲 ホ長調
  8. BWV997 組曲 ハ短調
  9. BWV998 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調


出典:

📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)

✏️バッハ :ソナタ ニ短調 BWV 964(PTNAピアノ曲事典)



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