2024年5月30日木曜日

Bach.KB.BWV1079/1「音楽の捧げもの」から「3声のリチェルカーレ」リフシッツ素晴らしい ♪

「J.S.バッハの全鍵盤作品を聴く」プロジェクト、今日からは「音楽の捧げもの」の中にある「鍵盤作品」(チェンバロで弾く or 弾けるもの) 4曲を聴いていく。

まずは、BWV1079/1「3声のリチェルカーレ」(Ricercar a 3)。リフシッツの演奏を何度も聴いているうちにお気に入りの曲になったかも…(^^)♪




「音楽の捧げもの」全体の話についてはこの記事(↓)を参照して戴きたい。

《J.S.バッハ「音楽の捧げもの」とは》


今回は主にピアノ演奏の聴き比べをしたい。

一番気に入ったのは、コンスタンチン・リフシッツ(Konstantin Lifschitz、ウクライナ、1976 - )が、2005年に全曲をピアノで演奏した CD に入っているもの。これがなかなか素晴らしく、何度聴いても飽きない…というか聴き入ってしまう ♪


アルバム全体はコレ(↓)。

♪ J.S. Bach: Musikalisches Opfer, Op. 6, BWV 1079 (Arr. for Piano) /Konstantin Lifschitz:アルバム

💿J.S. バッハ:音楽の捧げもの、前奏曲とフーガ《聖アン》(リフシッツ編) 、フレスコバルディ/トッカータ集



シプリアン・カツァリス(Cyprien Katsaris、仏、1951 - )も録音している。ダイナミックでやや力強い感じの弾き方。これもいいと思うが、好みからするとリフシッツかな…。



タチアナ・ニコラーエワ(Tatiana Nikolayeva、露、1924 - 1993)は、予想に反して?…カツァリスよりさらにダイナミックレンジが広く、後半の盛り上げはかなり力強い。



アンドラーシュ・シフ(András Schiff、ハンガリー、1953 - )の YouTube 音源は 2021年8月のライヴ。解説のあとこの曲とモーツァルトの "Fantasia in C Minor K.475" を続けて演奏している。

テーマが似ている…というのがシフ先生の説明だった。…のだが、この幻想曲自体がソナタ K.457 の前奏曲だったという説もあるくらいなので、この組み合わせはどうなんだろう?…と個人的には感じた。聴いても今ひとつシックリしない気がした…(^^;)。



この曲はコンクールで弾かれることもあるようだ。若手人気ピアニストのイム・ユンチャン(Yunchan Lim、韓、2004 - )が 2019年の IsangYun Competition で弾いている。



チェンバロの演奏は沢山あるので、オランダ・バッハ協会の音源を載せておく。

Bach - Ricercar a 3 from The Musical Offering BWV 1079 | Netherlands Bach Society


アンドラーシュ・シフがクラヴィコードで弾いている音源を見つけたので追加しておく。ちょっと雰囲気があって面白い ♪


これは、シフがバッハの色んな作品をクラヴィコードで弾いているこの CD(↓)の一曲。



『バッハの鍵盤音楽』の第18章「《音楽の捧げもの》および《フーガの技法》」に含まれる作品は下記。

  1. BWV1079/1 3声のリチェルカーレ
  2. BWV1079/2 6声のリチェルカーレ
  3. BWV1079/4a 2声の逆行カノン
  4. BWV1079/4i 2声のカノン(謎カノン)

  5. BWV1080 フーガの技法


出典:

📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)

✏️音楽の捧げもの(Wikipedia)

✏️バッハ :音楽の捧げもの BWV 1079(PTNAピアノ曲事典)



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《J.S.Bach の鍵盤音楽》

《J.S.バッハ「音楽の捧げもの」とは》

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