2024年4月15日月曜日

Bach.KB.BWV811 イギリス組曲第6番:やはりアンデルシェフスキで決まり ♪

「J.S.バッハの全鍵盤作品を聴く」プロジェクト、今日は『バッハの鍵盤音楽』紹介記事)の第13章「《イギリス組曲》」からイギリス組曲第6番 ニ短調 BWV811。




バッハは 1720年代〜1730年代にかけて一連の組曲(イギリス組曲、フランス組曲、パルティータ、序曲)を作曲・改訂・集成している。

最初期の稿としては 1712年頃のイギリス組曲第1番の初稿 BWV806a があり、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」(1722年、1725年)にはフランス組曲やパルティータのいくつかが含まれている。

そして、1726年〜1730年にかけて順次出版したパルティータ 6曲を「クラヴィーア練習曲集 第1巻」としてまとめたのが 1731年である。

この中でバッハは、和声的要素が強いフランス・クラヴサン様式の中にドイツ的な模倣対位法の響きをどのように組み込んで行くかという試みを進めている。


「イギリス組曲」は、ロンドンで活躍したフランス人作曲家デュパール(Charles Dieupart, 1667?-1740)の「クラヴサンのための 6つの組曲」(1701)の影響を受けている。

イギリス組曲第6番はプレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンドとドゥーブル、ガヴォットI、ガヴォットII(or ミュゼット)、ジーグという構成。



第6番もピョートル・アンデルシェフスキ(Piotr Anderszewski、ポーランド、1969 - )で決まり!♪ …というか、他になかなか気に入った演奏が見当たらない。

この音源は CD ではなくライヴ演奏(モーツァルトとヤナーチェクとバッハ)。そういえば、2018年にイギリス組曲第3番・6番とヤナーチェクの「草陰の小径 第2集」(アンコール!)は生で聴いていた ♪



他のピアニストで、それなりに気に入ったのはマレイ・ペライア(Murray Perahia、米、1947 - )くらいかな…?
(BWV811:タイムスタンプ 1:41:52 - )


チェンバロはロレンツォ・ギエルミ(Lorenzo Ghielmi、伊、1959 - )という人の演奏。

♪ Bach: English Suites, BWV 806-811:アルバム
(BWV811:トラックNo. 32〜38)




『バッハの鍵盤音楽』 第13章「《イギリス組曲》」BWV806〜811。

  1. BWV806 イギリス組曲第1番 イ長調
  2. BWV807 イギリス組曲第2番 イ短調
  3. BWV808 イギリス組曲第3番 ト短調
  4. BWV809 イギリス組曲第4番 ヘ長調
  5. BWV810 イギリス組曲第5番 ホ短調
  6. BWV811 イギリス組曲第6番 ニ短調


出典:

📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)

✏️イギリス組曲 (バッハ)(Wikipedia)



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