2018年11月24日土曜日

浜松国際ピアノコンクール本選2日目を聴いて…疲れた〜(^^;)

今日は浜松国際ピアノコンクールの本選最終日で、今田くん、イ・ヒョクくん、ジャン・チャクムルくんの3人を聴いた。みんな頑張っていたと思うのだが…。

個人的感想ですが、今回のコンチェルトはピアノがオーケストラの引き立て役になってしまったのでは?というのが正直なところ。オーボエやクラリネット、そしてチェロなどの美しさが際立った…(^^;)。

18時から結果発表&表彰式なのだが、なんだか興味が薄れてしまった…。誰が入賞してもおかしくない状況だと思える。審査員の好みによる判断になるのかな…?




今日のプログラムは14時からこんな感じ(↓)。休日の午後、途中で珈琲タイムをとって、イ・ヒョクくんの演奏は落花生を食べながら聴いてしまった。失礼しました…(^^;)。

今田 篤P. チャイコフスキー
協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23
イ・ヒョクS. ラフマニノフ
協奏曲 第3番 ニ短調 Op.30
ジャン・チャクムルF. リスト
協奏曲 第1番 変ホ長調 S.124


今田くんのチャイコフスキー第1番は、3次予選の落胆(してたんだろうと勝手に想像している…(^^;))からよく持ち直したと思った。ちょっとミスタッチはあったが、きちんとしたコンチェルトになっていたと思う。

ただ、個人的な好みとしては、あまりワクワクするところもなく、聴き慣れている曲だけにやや退屈な感じはあった。総じて「普通」(今回のコンクールの演奏としては褒め言葉のつもり…)という印象。


イ・ヒョクくんのラフマニノフ第3番は、期待感が大きすぎたせいか、「もっと弾けるんじゃないの…」と思いつつ、結局最後まで期待した演奏は聴くことができなかった。

この曲は、出だしで聴衆のハートをつかめるか?というところが大きいと思うのだが、残念な「棒弾き」にしか聴こえなかった。イ・ヒョクくん、静かなところとか単音の旋律を聴かせるのがあまり得意じゃないのかも…。

といって、ガンガン行くところが良かったかというと…、カデンツァは3次予選のアルカンみたいな感じで重さと硬さしか感じなかった。


ジャン・チャクムルくんのリスト第1番は、第1楽章、かなり硬くなっているのかな…という印象で心配なスタートだった。

少し静かになる、フルートやクラリネットとの掛け合いやトライアングルが入ってくるところあたりは、彼のアンサンブル能力が発揮されてよかったと思う。

でも、最終盤のフォルテの和音連打も出だしと同じような感じで、この硬さは必ずしも緊張だけが原因ではない(力み?)ような印象だった。全体的には物足りなさ感が残った。


…ということで、楽しみにしていた本選であったが、終わってみれば残念感と疲労だけが残った感じ。まぁ、コンペチタの皆さんはそれぞれに頑張ったのだと思うけれど…。

こうやって、次々に期待が裏切られてくると、最初の務川くんが意外によかったような気もしてくるし…。まぁ、よく分からなくなった、というのが正直な感想だ。

昨日書いた「混戦」の予感は的中したように思う。誰が入賞してもおかしくない状況に思える。個人的には、1位なしで2位に2人くらい、というのが妥当な線かな?という印象。審査員の良識が問われている…(^^;)?



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