チョ・ソンジンはそれほど気にしているピアニストではないが…(^^;)、この記事(↓)の「〈消費されるヴィルトゥオーソ〉にあらず」という文言が気になって読んでみた。
記事を読むと、明後日 8月27日に発売になる CD を聴いてみたくなる…(^^)。ということで、YouTube にあったスケルツォ第2番を聴いたのだが、これがちょっと良かった ♪
聴いたのはこの音源(↓)。チョ・ソンジンというと私の中では「とても上手な優等生」というイメージが強くて、上手いとは思うが聴きたいピアニストではなかった。
でも、このスケルツォからはちょっと一皮むけた成長したチョ・ソンジンを感じた。これまでにない「パッション」のようなものが伝わってくるし、音楽が生き生きとしている ♪
♪ Seong-Jin Cho – Chopin: Scherzo No. 2 in B Flat Minor, Op. 31
YouTube で隣にあった同じ曲の演奏(優勝した 2015年ショパンコンクールでの演奏)を聴いてみた。コンクールということもあるのだろうが、やはり優等生的な演奏であまり面白くない…(^^;)。
♪ Seong-Jin Cho – Scherzo in B flat minor Op. 31 (third stage)
発売予定の CD はこれ(↓)で、ピアノ協奏曲も聴きたかったのだが、音源は見つからなかった。発売後の Spotify に期待していよう ♪
ところで、Mikiki の紹介記事にこんなこと(↓)が書いてあった。
「何より魅力的なのは、無数の硝子玉が光を浴びて色を変えながら転がっていくかのような音色であり、前述のゲルネとの共同作業やドビュッシーのレコーディングといった音楽的体験を経てのショパンなのだと思わせる」
私のお気に入りのバリトン、マティアス・ゲルネとも共演していたんだ ♪…と思って、2曲ほど聴いてみた(↓)。
♪ R. Strauss: Vier Lieder, Op. 27, TrV 170 - IV. Morgen
♪ R. Strauss: Vier letzte Lieder, TrV 296 - IV. Im Abendrot
元の CD はこれ(↓)で、今年 4月に出たばかりのもの。
こちらは、「伴奏」に徹しているような弾き方で、ピアノの存在感が小さくて、個人的にはあまり面白くなかった。
実は、マティアス・ゲルネはヤン・リシエツキと組んで『ベートーヴェン:歌曲集』(↓)を 2020年にリリースしている。こちらは、ピアノとバリトンがまさに「共演」している感じで素晴らしかったのだが…。
二つの歌曲集の録音風景の動画(プロモーション用?)があったので、聴き比べてみたが、やはりリシエツキの方がいいと思う ♪ 個人的な感想ですが…(^^;)。
♪ Matthias Goerne & Seong-Jin Cho – Strauss: Drei Lieder, Op.29, I. Traum durch die Dämmerung
♪ Matthias Goerne & Jan Lisiecki – Beethoven: Der Liebende, WoO 139
それにしても、今年はなぜか「成長したピアニスト」に遭遇する機会が多い。ショパンコンクールの予備予選での、アレクサンデル・ガジェヴと小林愛実もそうだった ♪
そして、昨日 Facebook のアーカイブで聴いたケイト・リウも良かった。やや線が細いのが心配だったのだが、この演奏はかなり力強さを感じた。Chopin and his Europe International Music Festival での演奏。
最後に弾いたブラームスのピアノソナタ第3番はとくに素晴らしかった。5楽章 40分以上という大曲なので、後半ちょっと疲れが見えたが頑張ったと思う ♪
🎦Piano recital: Kate Liu
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お気に入りピアニストたちが、こうして進化した姿を見せてくれるのは本当に嬉しいと思う。同時代に生きているからこそ経験できる喜びだ…(^^)♪
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