2021年8月4日水曜日

ピアニスト Frank Dupree フランク・デュプリーのカプースチンなど面白い ♪

8月10日に始まるルツェルン音楽祭のプログラムを見ていて、ちょっと面白そうなピアニストを見つけた ♪

バレンボイム、イゴール・レヴィット、ユジャ・ワン、ブロンフマンなどに混じって、フランク・デュプリー(Frank Dupree)という、あまり聞いたことのない名前があったのだ。しかも、プログラムがガーシュウィンとかカプースチンとか…面白い ♪




どうも、今回がルツェルン音楽祭へのデビューらしく、本人の Facebook の記事にも上のような写真(お借りした…)が載っていた。

Frank Dupree(フランク・デュプリー)は1991年12月6日生まれのドイツのピアニスト。最近は指揮者としても活躍しているようだ。

もともとはジャズのパーカッションを学んでいたようだが、ピアノも 5歳からカールスルーエ音楽大学でソントラウト・シュパイデル(Sontraud Speidel)に師事している。

20世紀のピアノ作品の演奏に熱心に取り組み、ハンガリーの作曲家エトヴェシュ・ペーテル、ドイツの作曲家ヴォルフガング・リームの作品の世界初演を行っている。

2018年の Opus Klassik Award で20世紀と21世紀の協奏曲録音賞を受賞。

以上、主な出典は下記。


✏️Frank Dupree(本人サイト)


ルツェルン音楽祭へのデビューは 8月26日だが、そのプログラムが下記。

  1. George Antheil (1900–1959) :Piano Sonata No. 2 The Airplane
  2. John Adams (*1947) :Phrygian Gates for piano
  3. Maurice Ravel (1875–1937) :Prélude in A minor for piano
  4. George Gershwin (1898–1937) :Three Preludes for piano
  5. Nikolai Kapustin (1937–2020) :Selections from 24 Preludes in Jazz Style, Op. 53
  6. Frank Dupree:Jazz improvisations on themes by Igor Stravinsky
  7. Nikolai Kapustin (1937–2020) :Variations for piano, Op. 41


ガーシュウィンの「3つのプレリュード」とカプースチンの「変奏曲 Op.41」が YouTube にあったので聴いてみた。両方ともベース(Mini Schulz)とドラムス(Obi Jenne)を加えたジャズトリオの編成になっている。編曲はフランク・デュプリーによるもの。

これが、両方ともなかなかいい感じなのだ ♪ ジャズは昔少し聴いていてジャンルによっては好きだったので、この二つの演奏はとても気に入った…(^^)♪

♪ Nikolai Kapustin | Variations Op. 41 | Frank Dupree feat. Mini Schulz (b) and Obi Jenne (d)

参考までに、カプースチン本人による Op.41(ピアノソロ)の演奏は下記。

Kapustin: Variations Op.41 / Kapustin


もちろん、普通の?クラシックも弾いている。ベートーヴェンあたりが多いようだ。

次の二つのコンチェルトは弾き振りをしている。上のジャズ?のあとに聴くと、思ったよりおとなしいというか、むしろ端正な印象かも知れない…。個人的にはもう少し迫力のようなものが欲しいかも…(^^;)?
2015年にリリースした最初の CD(↓)もベートーヴェン(ピアノソナタ第1番と第32番)、ベルクなどの曲が入ったものだ。

Opus 1:ベートーヴェン/ベルク/ベリオ/エトヴェシュ:ピアノ作品集



この中では、ベートーヴェンよりもアルバン・ベルクの「ピアノソナタ Op.1」が一番気に入った。YouTube でも聴ける(↓)。

Piano Sonata, Op. 1


現代ピアノ曲を多くとり上げているところあたりは、私のお気に入りポイントの一つになる ♪ カプースチンもちょっと好みの演奏だ ♪

…ということで、お気に入りピアニスト候補にしておきたいと思う。まだ、29歳(今年の12月で30歳)という若さなので、これから先の活躍が楽しみだ…(^^)♪



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