チェンバロ用の協奏曲の中で、唯一、最初からチェンバロのために作られた曲である。初稿ではチェンバロ 2台のための作品となっており、のちに弦楽合奏が付け加えられた。
BWV1061
🎼バッハ(1685-1750)の作品一覧/Wikipedia
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♪ Bach - Concerto for Two Harpsichords in C Major BWV1061a (2)
ピアノ 2台だけという演奏もある。弾いているのは "Vesko Stambolov & Emili Brugalla" というデュオ。
この曲は聴き覚えがないので、初めて聴く曲かも知れない。
学生時代に、バッハの協奏曲や管弦楽曲はある程度聴いていたはずなのだが、アナログ・レコードと FMラジオの時代なので、有名な曲しか聴いてないということなのだろう。
今は、YouTube や Spotify などでほとんどの曲が聴けるので、そういう意味ではいい時代になったものだと思う ♪ 昔だったら、去年やったようなベートーヴェンの全作品を聴くプロジェクト《All BTHVN 🎧》などはとてもできなかった…。
チェンバロ 2台のための BWV1061a はアンナ・マグダレーナの手による筆写譜が完全に残っている。これは「初稿」というより、これ自体で完結した作品として作られた可能性が高い。そう考えられる理由がいくつかある…。
一つには、BWV1061 の弦楽合奏の役割がかなり限定的なものであって、第2楽章や第3楽章の途中までは合奏部分が登場しなかったり、ほとんどがチェンバロの旋律をなぞって補強するような作りになっていること。
また、形式的に見ても、第1楽章は協奏曲でよく用いられるリトルネッロ形式ではなく、かなり自由なものになっている。第3楽章はフーガになっており、全体としてもどちらかというとソナタのような作りになっている。
ただ、個人的には弦楽合奏付きの BWV1061 の方が、盛り上がる部分の響きに厚みがある分、好きかも知れない ♪
最初にオランダバッハ協会の演奏を聴いた。
チェンバロを弾いているのは Francesco Corti と Siebe Henstra で、使用楽器は "Bruce Kennedy, 1989 after Michael Mietke" と "Geert Karman after J.H. Gräbner, 1774"。
ピアノでの演奏も聴いてみた。弾いているのはなんと! クララ・ハスキル(Clara Haskil、1895-1960)とゲザ・アンダ(Géza Anda、1921-1976)。国際ピアノコンクールの名前の方がしっくりくる?ピアニスト二人の共演だ ♪ 1956年の録音。
軽快な中にもゆったりしたいい雰囲気が感じられる素晴らしい演奏だ。とくに、第2楽章や第3楽章のフーガの優しいピアノの響きには、現代的?なピアノ演奏に慣れた耳には癒しのようなものさえ感じられる♪
なお、現代的なピアノの響きを聴きたい方は、アンドラーシュ・シフとピーター・ゼルキンの演奏(↓)をどうぞ…(^^)。
チェンバロ 2台だけの演奏も聴いてみた。弾いているのは Christopher Hogwood と Christophe Rousset。たしかに、これはこれで完結した作品と感じられるのだが、聴き比べてみると、やはり弦楽合奏付きの方が好きかも…(^^;)。
♪ Bach - Concerto for Two Harpsichords in C Major BWV1061a (2)
ピアノ 2台だけという演奏もある。弾いているのは "Vesko Stambolov & Emili Brugalla" というデュオ。
♪ J.S.BACH - Double Concerto in C Major BWV 1061
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以上、主な出典記事は下記。
✏️大バッハのチェンバロ協奏曲 第10話 2台のチェンバロのための協奏曲第2番ハ長調BWV1061(祐仙の自己満足の自己愛わーるど)
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