「幻想曲」だけではない。グリーグは、モーツァルトのピアノソナタ 第5番ト長調 K.283、第14番ハ短調 K.457、第15番ハ長調 K.545、第18番ヘ長調 K.533/494 も同じように「編曲」しているのだ。
モーツァルトのピアノソナタ(ソロ曲)はそのまま(第1ピアノ)にして、第2ピアノのパートを作曲したのだ。ピアノソロ曲にピアノ伴奏をつけた形…(^^;)?
例えば、K.545 の冒頭部分は上の楽譜のようになっていて、第1ピアノには "original" と書かれている。こういうのは「編曲」と呼ぶのかどうか?
例えば、K.545 の冒頭部分は上の楽譜のようになっていて、第1ピアノには "original" と書かれている。こういうのは「編曲」と呼ぶのかどうか?
YouTube で最初に見つけた音源は下記。聴いてみたが、正直「?」の感じ…(^^;)。
弾いているのはなんと!スヴャトスラフ・リヒテルとエリーザベト・レオンスカヤという大物ピアニストの二人 ♪
ちなみに、この CD のアマゾンのページには「『CDジャーナル』データベースより」として、次のような解説が載っている。
「完全無欠に書かれたモーツァルトのピアノ・ソナタを、無理やりにピアノ・デュオに書き換えてしまったグリーグ。巨匠リヒテルがこの“編曲もの”のどこに引かれたのかは謎だが、彼のたっての希望で実現した録音だとか。演奏は本当にすばらしいが、楽曲には疑問が」
まぁ、気持ち半分くらいはそんな気もする…。グリーグの「編曲」意図とリヒテルが弾きたかった理由を聞いてみたい…(^^;)。
「半分」の意味の一つは、次に見つけた K.545 の 2台ピアノ版が意外と?良かったこと。ルガンスキーと Vadim Rudenko というロシアのピアニストの演奏もいい感じ ♪
楽譜が表示されるので、それを見ながら聴くとちょっと面白い…(^^)♪
さらに、アルゲリッチとアンデルシェフスキという素晴らしい組み合わせの素晴らしい演奏(↓)もあって、この 2台ピアノ版はなかなか良くできた編曲なのでは?と思い始めた ♪
♪ Piano Sonata No. 16 in C Major, K. 545 "Semplice": II. Andante (Arr. Grieg for Two Pianos) (Live)
♪ Piano Sonata No. 16 in C Major, K. 545 "Semplice": III. Rondo. Allegretto (Arr. Grieg for Two Pianos) (Live)
2005年のルガーノ音楽祭のライブで、この CD(↓)に収められている。
ルガーノ・フェスティヴァル・ライヴ2005
ついでなので?、一通り、といっても第1楽章だけ…聴いてみることにした。色んなピアニストやデュオが録音しているようだ。意外に人気…(^^;)?
♪ Piano Sonata No. 5 in G Major, K. 283: I. Allegro
演奏は Carlo Balzaretti と Maurizio Carnelli というピアニスト。
♪ Mozart / Grieg - Piano Sonata No. 14 in C minor, K. 457, 1. Allegro molto
演奏は Carlo Balzaretti と Maurizio Carnelli というピアニスト。
♪ Mozart / Grieg - Piano Sonata No. 14 in C minor, K. 457, 1. Allegro molto
Jimin Oh-Havenith & Raymund Havenith というデュオ?
…と、横道にそれてしまったので、今日のところは「幻想曲」K.475 のお気に入り演奏探しは中断である。実にたくさんのピアニストたちが録音していることは分かった…。
グリーグの「編曲」で一つ思ったのは、ピアノ教室の発表会なんかで使えるのではないか?ということ。生徒が K.545 を弾くときに、先生がグリーグ作曲の第2ピアノを弾くと受けそうな気がするのだが…(^^;)?
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