「G線上のアリア」の原曲が含まれる作品ということで、楽しみにして聴き始めて驚いたのは、第1曲目からすべての曲が「馴染みの曲」だったこと。学生時代に何度も聴いていたようだ ♪ すっかり忘れていたことにもビックリだ…(^^;)。
BWV1068 🎼バッハ(1685-1750)の作品一覧/Wikipedia
管弦楽組曲第3番の楽器編成と楽曲の構成は下記のようになっている。
編成:(トランペット 3、ティンパニ 一対、オーボエ 2、)ヴァイオリン 2パート、ヴィオラ、通奏低音 ※管楽器にカッコを付けたのはのちに追加されたから
- 序曲 4/4 - 2/2
- エール(エア、アリア) 4/4
- ガヴォット 2/2
- ブーレ 2/2
- ジーグ 6/8
出典は下記記事。
✏️管弦楽組曲(Wikipedia)
第2曲の「エール」が「G線上のアリア」の原曲なのだが、編曲したのは19世紀後半に活躍したヴァイオリニスト、アウグスト・ヴィルヘルミ(1845-1907)という人。
ヴィルヘルミは、9歳で天才少年としてデビューし、リストに認められて活躍したようで、リスト的な派手な演奏会で人気を博したようだ。
当時、4本あるヴァイオリンの弦のうち、一番低いG線だけを使って演奏するテクニックがもてはやされており、ヴィルヘルミはそのコンセプトで古い名曲をアレンジしてコンサートで弾いていた…とのこと。
なので「G線上の…」というのは、他にも沢山あったということになる。
その中で、「G線上のアリア」だけが現代まで生き残って親しまれているというのは、やはりバッハの原曲の力なんだろう…(^^)。
編曲はニ長調からハ長調に移調し、さらに 1オクターヴ下げてG線だけで弾けるようにしているようだ。
ちなみに、第3曲もバッハの中で一番有名な「ガヴォット」とのこと。
以上、主な出典記事は下記。
✏️イケメン・ヴァイオリニストがアレンジした『G線上のアリア』。バッハ『管弦楽組曲(序曲) 第3番』~ドイツ人の作ったフランス風序曲⑩(独のクラシック ~私のおすすめ~)
で、聴いたのは、例によってオランダバッハ協会の演奏(↓)なのだが、実は「序曲」の途中まで馴染みのある曲だとは気が付かなかった。理由はあとになって分かったのだが、管楽器が入っていないのだ。つまり、弦楽合奏と通奏低音。
で、その次にあったカラヤンの演奏(↓)を聴いてみて、ナルホドと思った。若いころ聴いていたのは、この管楽器入りの少し派手な演奏だったのだ。
懐かしい…というか耳に馴染んでいるのはカラヤンの方なのだが、同時にやや違和感のようなものも感じた。
オランダバッハ協会の管楽器なしの演奏を聴いたあと、何となく管楽器がうるさい…とまでは言わないが、何だか余計なもののようにも感じたのだ。
歳のせいで、落ち着いた感じの弦楽合奏に惹かれるのかも知れない…(^^;)。
あと、第2曲の「エール」が、弦楽器と通奏低音だけなので、それとのバランスで言っても、オランダバッハ協会の楽器編成の方がいいような気がする ♪
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