2021年6月24日木曜日

いいピアノ演奏を支える表現技術、ヒントはソコロフの演奏にあり?

一昨日の記事(↓)を書きながら、以前から知りたいと思っている「いい演奏」のための「表現技術」のヒントがあるのでは?…とふと考えた ♪


ポイントは、普通のピアニストの演奏になくて、ソコロフの演奏にあるもの…。


「修道女モニカ」を弾くソコロフの手


数式(引き算)で書いてみると…。

ピアノの表現技術=ソコロフの演奏-普通のピアニストの演奏

高度なピアノ演奏技術の、それも芸術的なことがらに関して、数式などでは表せないことは承知の上で…、あえてこう書いてみたくなるのは、元理工系学生だからか…(^^;)?


それはさておき、なぜこんなことを考えたかと言うと、クープランの曲「修道女モニク」は「技術的にはバイエルを終えたくらいでも弾ける」と書いてあるのを読んだこと…。

そして、とんでもなく不遜なことではあるが、今回この曲を練習するにあたって、「目指すはソコロフ…そう思うと難易度は急に高くなる」などと書いたことから始まる。

2〜3日練習してみて、確かに音を並べるだけならそんなに難しくないと思った。バイエルをやったことのない私にはよく分からないが、「バイエルを終えたくらいでも弾ける」というのは間違いないのだろう。


…で、じゃあ、ソコロフのようなレベルで弾いてご覧…と言われたらどうなんだろう?

例えば、現役のピアノ科の音大生が先生からそう言われたとして、音大生は一体どういう技術や方法を駆使して、ソコロフのように素晴らしい演奏を作り上げるのだろう?

…というのが、いい演奏のための「表現技術」を考えるための「思考実験」になるのではないか?…といったことを漠然と考えた訳なのだ…(^^)♪


私のような、単にピアノが好きな素人(しかも独習者…(^^;)…)には、もちろん音大生が持っているような技術はない。…ので、この「思考実験」はなかなか難しい。

なので私としては、ソコロフの演奏と他のピアニストの演奏を聴き比べるなどして、何がソコロフの演奏をこんなにも魅力的にしているのか?…というのを探るしかない。

頼りになるのは自分の耳と目と感性。あとは想像力…(^^;)? 「違い」は少しはわかるようなので…(↓)。



これまでにも、何度か「いいピアノ演奏」について考えてきた。例えば、この記事(↓)では、その技術要素を 5つに分類したりしている。




よく分からないながらも、「デュナーミク、高度なアーティキュレーション、アゴーギク、ヴォイシング、微妙なフレージング」とか、「ドライヴ感、グルーヴ感みたいなもの」とか、まぁ、色んな言葉を並べてはいるが…。

問題は具体性があまりないので、実際にどうやるかはよく分からないこと…(^^;)。


で、今回は、自分が練習する曲で、ほんのわずかでもお手本(ソコロフの演奏)に近づくために、具体的にどういう弾き方をすればいいのか?…それを実際に実験できる訳だ。

例えば、あの美しいキラキラした装飾音符の響きはどうやったら出るのか?

例えば、音階のような音型のフレーズをレガートでもなくスタッカートでもなく(マルカートってこと?)とても美しく弾いているのだが、あれはどうやるのか?

…などといったことを一つ一つ、音をよく聴き、映像をよく見て、なにかしらのヒントを得たいと思うのだ。


まぁ、どれだけのことが出来るか?…まったく分からないが、四苦八苦するなかで何かしらのヒントでも見つけることができればラッキー!ということで…(^^)♪

まずは少しずつ、一つずつ解明していきたいと思っている ♪

ちなみに、お手本のソコロフの演奏動画はコレ(↓)。



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