2021年6月20日日曜日

Bach100: 管弦楽組曲第4番 BWV1069 軽快さ+優雅さ+華やかさ ♪

「J.S.Bachの作品100曲を聴く」《Bach100BWV🎧》プロジェクト、今日は「管弦楽組曲 第4番 BWV1069 ニ長調」。

第3番と同じように、トランペットとティンパニがあとで追加されたようだが、私の好みとしては、やはり金管楽器・打楽器がない方がしっくりくるようだ…(^^)♪


BWV1069 🎼バッハ(1685-1750)の作品一覧/Wikipedia


管弦楽組曲第4番の楽器編成と楽曲の構成は下記のようになっている。

編成:(トランペット 3、ティンパニ 一対、)オーボエ 3、ファゴット、ヴァイオリン 2パート、ヴィオラ、通奏低音 ※カッコを付けた部分はのちに追加されたもの

  1. 序曲 4/4 - 9/8 - 4/4
  2. ブーレ I - II - I 2/2(ブーレIIはロ短調)
  3. ガヴォット 2/2
  4. メヌエット 3/4
  5. レジュイサンス 3/4

「レジュイサンス」というのは「歓喜」という意味の標題。ヘンデルの『王宮の花火の音楽』にも同じタイトルの曲が含まれている。

出典は下記記事。

✏️管弦楽組曲(Wikipedia)


第1曲の「序曲」は、1725年にクリスマスの礼拝用カンタータ『われらの口は笑みに満ち』BWV110 の最初の合唱曲に転用されている。



BWV1069 の初稿にはトランペットとティンパニは入っておらず、カンタータへの転用後に追加されたようだ。例えば、野外での演奏などのために追加されたのかも知れない。

ちなみに、メンデルスゾーンが老文豪ゲーテに「序曲」をピアノで聴かせたところ、「この威風堂々たる華やかな曲をきくと、美しく着飾った人々の行列が広い階段を下りてくる姿が目に浮かぶようだ」と言ったというエピソードが有名だそうだ。

以上、主な出典記事は下記。



オランダバッハ協会の演奏(↓)は、トランペットとティンパニの入らない「初稿」の構成での演奏。指揮と通奏低音は、前回の第3番と同じくオランダの鬼才と呼ばれているラース・ウルリク・モルテンセン(Lars Ulrik Mortensen)。
ゲーテの言う「威風堂々たる華やかさ」というより、軽快さと優雅さがバランスよく融合した演奏だと感じた。ゲーテはピアノで聴いているので印象は違うかもしれない…。

トランペットとティンパニの入った演奏(↓)も聴いてみたのだが、やはり私の好みは「初稿」の構成だ。トランペットとティンパニが入ると華やかさは増すのだろうが、優雅さや繊細さがやや損なわれるかも…。


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