「お薦め日本人ピアニスト」(私のお気に入り候補)シリーズ?もすでに4人目。今回は、福間 洸太朗さん。ほぼ初めて聞く名前で、演奏(YouTube)を聴くのはもちろん初めて。
2021年リリースのCDジャケット |
最初に見つけたのはリストの演奏。私のこれまでのリストのイメージと少し違う印象。
派手さはやや控えめだが、よく歌っている感じ。なだらかに歌うというより、闊達というのか、活き活きと歯切れがよく音楽の流れがいい。とくに気に入ったのが、最後の"La leggerezza"(3つの演奏会用練習曲 2. ヘ短調「かろやか」)。
次にバラキレフの2曲(下記)を見つけたので、聴いてみた。リストを聴いたときの印象よりもダイナミックである。バラキレフという作曲家はロシア人であることくらいしか知らない。両方とも初めて聴く曲だが、なかなかいい。
もう一人、ロシアのリャプノフという作曲家の曲も聴いたが、悪くない。ロシアの作曲家・ピアノ曲をあまり知らないことに気付かされた。(少し勉強してみよう…)
なお、公式サイトを開くと流れる、グリフェスという作曲家の「アクアパオラの泉」という曲もなかなか美しい。「4つのローマのスケッチ」という曲集の中の1曲。
※今(2021/06/26)はラフマニノフのパガニーニ狂詩曲、ダカンのかっこう、ラモーの鳥のさえずり等に変わっている…。次々に色んな楽曲が流れるので楽しい ♪
実を言うと、このピアニスト、お気に入り候補にするかどうかで少しだけ迷った。理由は、ショパンのノクターンがあまり好みの演奏ではなかったことと、バッハが「普通」だったこと。しかし、どんないいピアニストにも得手不得手があるのは当然だ。少なくともリストとバラキレフは気に入った。
CDは、『福間洸太朗 - シューマン作品集』、『水の反映』(ドビュッシー作品集)など多数。ドビュッシーは Amazon で試聴した範囲ではなかなかいい感じだ。もう少し聴いてみたくなる。
『水の反映』
(CD:『水の反映』)
1982年生まれ。東京都立武蔵高校卒業後、ヨーロッパへ留学し、パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学、コモ湖国際ピアノアカデミーにて学ぶ。
20歳でアメリカ・クリーヴランド国際ピアノコンクール優勝(日本人初)及びショパン賞を受賞。その他、ヘルシンキ国際マイリンドピアノコンクールで第2位、サンタンデール国際ピアノコンクールで第3位入賞。
2003年NYリンカーンセンターでデビューして以来、全米で50回近く公演。ヨーロッパ、日本、南アフリカなどでも定期的に演奏する。2008年、ウィグモアホールでイギリスデビュー。
これまでブルーノ・リグット、マリーフランソワーズ・ビュッケ、クラウス・ヘルヴィッヒ、井桁和美、佐藤京子の各氏に師事。現在ベルリン在住。
【関連記事】
《日本人ピアニスト37人聴いてみた+結果→お気に入り♪》
《「日本人若手ピアニスト10選!」私の好みと独断で ♪》
0 件のコメント:
コメントを投稿