珍しく一般の(音楽関係ではない)ニュースで知ったのだが、クララハスキル国際ピアノコンクールで日本人、しかも18歳の若者が優勝したらしい。
✏️18歳の藤田真央さん優勝 スイスのハスキル国際ピアノコンクール 日本人3人目
(記事は既に消えている…(^^;)…)
フィギュアスケートの浅田真央と同じ名前だが、男の子である。私は今回初めて知ったのだが、Wikipedia にもその名前があるし、そこに載っている経歴(↓抜粋)を見ると、ピアノ業界では有名人なんだろうと思われる。現在、東京音楽大学の1年生。
2009:第19回日本クラシック音楽コンクール全国大会グランプリ
2013:第5回ロザリオ・マルチアーノ国際ピアノコンクールにおいて日本人初の第1位
2013:12月に津田ホールにて初リサイタル
2016:第20回浜松国際ピアノアカデミーコンクール第1位受賞
2016:ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクール第3位
なお、「ジーナ・バッカウアー」は19〜32歳の "ARTISTS COMPETITION" ではなく、15〜18歳対象の "YOUNG ARTISTS COMPETITION" である。
下の写真は、ザルツブルクでキーシンの演奏を聴いたあとに、リュックサックにサインをもらった時のツーショット(後ろのおばさんはカウントしないとして…)。ツイッターの投稿からお借りした。まだ、初々しい…。
ちょっと驚いたのは、すでに2枚のCD(NAXOSレーベル)を出していること。
デビューCDは14歳のとき、2013年11月に出した『MAO FUJITA:ベートーヴェン/ピアノソナタ第6番、ラフマニノフ/楽興の時、三善晃/ピアノソナタ』(↓)。ベートーヴェンは2011年の録音なので12〜13歳くらいの演奏だ。
そしてセカンドアルバムが『藤田真央 - ワーグナー=リスト 歌劇「タンホイザー序曲」 他』(↓)。
2枚とも一通り聴いてみた。
全体的に若々しいというか、変なクセとかがなく、まっすぐにそれぞれの作品に取り組んでいるという印象。それでいて、何か聴き続けたいと思う魅力のようなもの(惹きつける力)がある。きちんと音楽になっていて、その中にエネルギーを感じる。
曲の好みもあるだろうが、どちらかというと最初のアルバムの方がよかった。とくに三善晃のピアノソナタは(あまり聴いたことのない曲だが)なかなかよかった。こういう曲に取り組む姿勢にも好感が持てる。
ベートーヴェンのピアノソナタ第6番も、どことなく新しさを感じる演奏で、将来もっとよくなるかも知れないと期待させてくれるような演奏だと思った。
お気に入りピアニストの候補として、これからの成長に期待してみようと思う…(^^)♪
ところで、クララハスキル国際ピアノコンクールであるが、名前は知っていたがあまり気にしたことはなかった。
これまで、2人の日本人が優勝したようだ。1987年の坂上博子さんと2007年の河村尚子さん。ちなみに「入賞」(2位とか3位とか…)というのはなく、一人だけが「優勝」ということになるようだ。
公式サイトは英語を選択してもフランス語が多く、あまり役に立たない…(^^;)。
ルーマニアの名ピアニスト、クララ・ハスキルにちなんだコンクールだが、彼女が1942年から18年間暮らした、スイス・レマン湖畔の美しい都市ヴェヴェイ(ヴヴェイ:Vevey)で2年に一度開催される。1963年に始まり、今年で27回目を迎えた。
英語の Wikipedia に簡単な説明と、歴代優勝者(とファイナリスト)の一覧がある。
知っている名前を拾ってみると…。
2009:アダム・ラルーム
2001:マルティン・ヘルムヘン
1993:ティル・フェルナー
1975:ミシェル・ダルベルト
1973:リチャード・グード
1965:クリストフ・エッシェンバッハ
参考:10月には藤田真央くんの日本でのリサイタルが予定されている。
10月3日には武蔵野市民文化会館で、10月8日には豊田(愛知県)で。10月19日には武蔵野市民文化会館で、東京都交響楽団と共演する。
また、東京音楽大学の在学生として、東京音楽大学オープンキャンパス(9月23日)の「ウェルカムコンサート」にも出演するらしい。
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