でも、ロゴ(↓)付きの記事はこれが最初。昔から大好きな無伴奏チェロ組曲の第1番 BWV1007 ト長調。昔の「巨匠」ではなく、現役チェリストの演奏を探してみた…。
BWV1007 🎼バッハの作品一覧/Wikipedia
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…のだが、なかなかイメージにあった演奏に出会うことが出来ない。この曲についてはかなり自分のイメージ(というか「先入観」?)を持っているので、それが邪魔をしているのかもしれない…。
BWV1007 🎼バッハの作品一覧/Wikipedia
わりといいな ♪ と思ったのがこの動画(↓)。
演奏はマルク・コッペイ(Marc Coppey、1969-)というフランスのチェリスト。18歳でJ.S.バッハ国際コンクールにおいて優勝。イザイ弦楽四重奏団のメンバーとしても活躍した実力派のようだ。「硬派なチェリスト」とも書かれている(下記参考記事)。
✏️フランスの名手マルク・コッペイがショスタコーヴィチの2つのチェロ協奏曲を録音!(Tower Records)
弦の響きも演奏(息づかいのようなもの)もいいのだが、何となくもう一つ「深み」のようなものが欲しいという気もする。
それで、自分の「イメージ」の元?を探るべく昔の「巨匠」たちの演奏を聴いてみることにした。多くの人が褒め称えているパブロ・カザルスはどうも私のイメージとは違う。
ロストロポーヴィチも聴いてみた。かなり近い感じはしたのだが、やや速いテンポ感は私の感覚とは違っていた。
結局、一番私のイメージにあっていたのが、ヤーノシュ・シュタルケル(János Starker、1924-2013)だった。アナロググレコードの音源のようだが、まったく古さを感じない。この深みのある弦の響きと息づかいが私の好みにピッタリくる ♪
♪ Bach, Cello Suites No 1,2,3,6, Janos Starker
ところで、この曲は有名なので「名盤」などを検索するとやたら沢山の録音やチェリストが出てくる。後学のためにメモしておくことにする。
人によって評価がかなり割れているので、年齢順に列挙しておく。まずは名前を知っているチェリスト。
- パブロ・カザルス:1876-1973
- ピエール・フルニエ:1906-1986
- ポール・トルトゥリエ:1914-1990
- ヤーノシュ・シュタルケル:1924-2013
- ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ:1927-2007
- ミッシャ・マイスキー:1948-
- ヨーヨー・マ:1955-
初めて聞く名前の人。
- エンリコ・マイナルディ:1897-1976
- アンナー・ビルスマ:1934-
- ラルフ・カーシュバウム:1946-
- ヤープ・テル・リンデン:1947-
- ユリウス・ベルガー:1954-
- 鈴木秀美:1957-
- ジャン=ギアン・ケラス:1967-
- 長谷川陽子:1970-
ベートーヴェンの演奏(《All BTHVN 🎧》)で気に入ったチェリストや、今回のマルク・コッペイは、残念ながら「名盤」記事には登場しない。
- アントニオ・メネセス:1957-
- マルク・コッペイ:1969-
- ソル・ガベッタ:1981-
- ゴーティエ・カピュソン:1981-
日本人二人の名前があったので聴いてみた。鈴木秀美さんは何となく名前に聞き覚えがあるが、あまり好みの演奏ではなかった。長谷川陽子さんの方は Spotify(CD ↓)で聴いたのだが、なかなかいいかも知れない ♪ 名前を覚えておこうと思う。
ちなみに、音楽評論家27人による名盤ベスト3 が下記サイトに載っている。「最新版名曲名盤500 ベスト・ディスクはこれだ!」(音楽之友社、2017年)の 1〜3位だそうだ。
✏️J.S.バッハの代表的な名曲10選! 27人の音楽評論家が選ぶ名盤ランキング(ONTOMO)
それによると、無伴奏チェロ組曲第1番〜第6番のベスト3 は下記(同率なので 4人)。ビルスマは「古楽派チェリストのチャンピオン」とのこと。
1位:カザルス、ビルスマ
3位:鈴木秀美、ピエール・フルニエ
【関連記事】
《BTHVN op.5-1: チェロソナタ第1番、ハイドシェックがいい ♪》
《BTHVN op.5-2: チェロソナタ第2番はロストロポーヴィッチ&リヒテル ♪》
《BTHVN op.69: チェロソナタ第3番 アントニオ・メネセスとピリスさん ♪》
《BTHVN op.102-1: チェロソナタ第4番 ゴーティエ・カピュソン ♪》
《BTHVN op.102-2: チェロソナタ第5番 ソル・ガベッタの美しい響き ♪》
1 件のコメント:
Francesco Galligioniがようやく全曲揃いました。古楽の最前線に興味があるのなら、必聴です。Qobuzなどで手に入れてください。第3集は24-88.2もあります。
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