Jaan Rääts(ヤーン・ラーツ)の名前を知ったのは Slipped Disc の記事(↓)。
記事で紹介されていた「ビートルズ風ソナタ」"Quasi Beatles" は(名前に惹かれて聴いたのだけれど…)それほど好きではなかったのだが、そのあと YouTube や Spotify で聴いたいくつかのピアノ曲がちょっといい感じだった ♪
Jaan Rääts(1932.10.15-2020.12.25)は、エストニアの作曲家。昨年のクリスマスに 88歳で亡くなっている。プロフィール情報は少ないので、CD『ヤーン・ラーツ:ピアノソナタ全集 第1集』 の解説をコピペしておく(↓)。
エストニア生まれのラーツは、タリン音楽院に学び1957年に卒業、エストニアの放送局でラジオ・プロデューサーやテレビの音楽監督を務め、1960年代から70年代には多数の映画音楽の作曲を手掛けています。エストニア音楽院では教授も務め、1957年からは作曲家協会のメンバーにも名を連ねています。
8曲の交響曲を始め、多数のピアノ曲を作曲していますが、その中でも半世紀に渡って書き続けられている10曲のピアノ・ソナタは洗練されたスタイルの中に、時折激しい不協和音が登場するなど遊び心があります。
『私は制約されたシステムが好きではなく、音楽的な素材を集め、フィルタリングし、必要に応じて感情の赴くままに展開していくのが好きだ』と語るラーツの言葉通りの多彩なソナタを、ラーツ作品の良き理解者であるホルヴァートが演奏しています。
本人公式サイトは下記だが内容があまりなく、作品一覧は英語の Wikipedia にある。なお、冒頭の写真は公式サイトからお借りしたもの。
✏️Jaan Raats Official Web Page
※追記@2022/07/27:なぜか Not Found エラーとなる…
✏️Jaan Rääts(Wikipedia)
とりあえず、聴いた順に感想メモ(第一印象)を…。
Slipped Disc の記事で紹介されていた「ビートルズ風ソナタ」"Quasi Beatles" の音源。部分的には面白いものの、全体的にはあまり私の好みには合わない…(^^;)。
次に聴いたピアノ協奏曲第2番(↓)がちょっと良かった。
1999年生まれの Arko Narits という若いピアニスト(2017年の録音なのでこのとき18歳くらい)が音高生のオーケストラ(Tallinn Music High School's Symphony Orchestra)と共演しているのだが、なかなかいい感じで聴かせてくれる ♪
ちなみに、他の(大人の)演奏も聴いてみたが、高校生の演奏の方が気に入った…(^^)♪
次に Spotify にあったこの CD(↓)を聴いた。ピアノソナタ全集だが、まだ第1集しか見当たらない。「ビートルズ風」も含めて 6曲のソナタが収録されているが、一番気に入ったのは CD の最初に入っている 第9番 Op.76 だ。《現代ピアノ曲🧡》に入れておこう ♪
弾いているのはフランスのピアニスト&電気音響作曲家、ニコラス・ホルヴァート(Nicolas Horvath)という人。
ちなみに、YouTube でもプレイリストがあることは、あとで発見した。
♪ Rääts: Complete Piano Sonatas, Vol. 1(Playlist)
もう一つ "24 Marginalia for piano" Op. 65(1982)という CD があったので聴いてみた。
35秒から 2分程度の小曲からなる。"marginalia" とは「傍注」「欄外の注釈」という意味。いい感じの曲が結構あって、ちょっと弾いてみたいと思うが、楽譜が…(^^;)。
ピアニストは Kalle Randalu という人。"Electronic Marginalia Op.65a" というのも収録されていて、そこではシンセサイザーを担当している。"Electronic" 版はそれほど好きじゃない…(^^;)。
この CD もYouTube で聴ける。
♪ Jaan Rääts: Marginalia(Playlist)
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