この曲は前半と後半がそれぞれ繰り返しになっている。バッハの時代、1回目と 2回目では弾き方を変えるのが当たり前だったようだ。…で、どういう変え方があるのか、色んなピアニストの演奏を聴き比べてみた ♪
アルゲリッチのサラバンドは本当に美しい ♪ 1回目と 2回目の弾き分けは、本当に微妙な差でしかない。部分的に左手を強調したりはしているが…。とても自然な感じ ♪
なお、YouTube へのリンクは「サラバンド」が始まるところに設定してある。以下同じ。
アンデルシェフスキは色んなことをやっている。2回目は少し強めにトリルなども強調したり、装飾音符を自分で追加したり…。後半は 2回目をオクターブ上で弾いたりもしていて面白いが、ちょっとやりすぎ…(^^;)? ハープシコードの 2段鍵盤を意識している?
グレン・グールドは、2回目を少し柔らかく弱くしている。後半は繰り返しを省略しているが、最後の方で左手を強調したりはしている。グールドにしては素直な感じ…(^^;)。
ダヴィッド・フレイは、後半の繰り返しでは少しテンポが上がっているような気がするが…。全体的にはそれほど大きな変化はつけていないように聴こえる。
なお、一ヶ所、他のピアニストとは違う音を弾いているところがあるが、そういう版の楽譜もあるのだろう。
アンドラーシュ・シフは古い動画しかなく、音があまり鮮明ではない。シフにしては繰り返しであまり変化をつけていない。1ヶ所、装飾音符を追加したりはしているが…。
最近名前を知ったウラディーミル・フェルツマンのバッハを初めて聴いたが、なかなか面白い。テンポの変化に少し気になるところはあるが、自由に装飾音符を入れたり変化に富んでいて楽しめる…(^^)♪ ハープシコードを意識しているような弾き方に見える。
2005年 4月、王子ホールでの公演の録画のようだ。
ちなみに、ハープシコード(チェンバロ)の演奏も聴いてみた。この演奏では 2段鍵盤を 1回目と 2回目で使い分けているようだ。
…ということで、さて自分はどう弾こうかな?…ということになるのだが…。
強弱やタッチの使い分け、装飾音符の追加、左手や右手の一部の音の強調、オクターブ上で弾く、…など色んな手法があることは少し分かってきた。
でも今の感じとしては、全体として自然な感じで、アルゲリッチのように美しく弾きたい。それと、「雰囲気」を醸し出したい。…といったところかな…(^^;)?
まぁ、実際に少し試してみて、自分で気に入った弾き方を探したいと思う ♪
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