4つの舞曲(Allemanda、Corrente、Sarabande、Tempo di Borea)のそれぞれの後ろに Double(ドゥーブル = 変奏)が置かれているので 8楽章にも見える。
「無伴奏ヴァイオリン…」の中では演奏機会が少ないようだ。聴き覚えはなかったが、いい曲だと思う(いい演奏で聴くと…(^^;)…)。
BWV1002 🎼バッハの作品一覧/Wikipedia
前回(BWV1001)私の好みに合ったヴァイオリニスト(佐藤俊介、イツァーク・パールマン、ギドン・クレーメル)を中心に、この曲のお気に入り演奏を探してみた。
ところが、今回はなかなかお気に入りが見つからない。上のヴァイオリニストたちは、たしかに弦の響きはきれいだし、スキのない弾き方?をしていると思われるのだが、何というのか面白くない、伝わってくるものがあまりない…ように私は感じた。
♪ Violin Partita No. 1 in B Minor, BWV 1002: I. Allemanda(イツァーク・パールマン)
YouTube では結局見つからず、Spotify で CD を探すことにした。すると、3人目に聴いたフローリン・パウル(Florin Paul、1958〜)の演奏がとても良かったのだ…(^^)♪
伸びやかな弦の響きも美しいし、引き込まれる演奏なのだ。…が、それよりも、この演奏を聴いて初めてこの曲の形というか、こういう曲なんだということが分かった気がした。
ヴァイオリンの音色も艶やかであるだけでなく、そこに込められた気持ちを感じる…表情が豊かで音楽を感じる演奏だと思った ♪
その CD がこれ(↓)。
元はアナログ LP レコードで 1989年の録音。レーベルは TACET。使われている楽器は 1689年製のストラディヴァリウスで、録音場所は "Falicon, Nice, France" とある。
ちなみに、この LP(CD)はオーディオファンには有名らしく、「(名品として名高い)ノイマンのU47(真空管内蔵)を2本使用してのワンポイント録音」が素晴らしく、「故長岡鉄男氏が『大吟醸サウンド』と絶賛したアルバム」なのだそうだ。出典は下記。
✏️フローリン・パウル Florin Paul(Old & New Shop)
録音が良すぎて「響きすぎ」という指摘も一部にあるようだが、個人的にはこの「響き」が好きだ ♪
フローリン・パウル(または フローリン・ポール)は、ルーマニア出身のヴァイオリニストで、1977年のロン・ティボー国際コンクールで 1位なしの 2位、1979年のパガニーニ国際コンクールで 1位などの経歴を持つ実力派のヴァイオリニストとのこと。
日本語の情報が少ないので、オーディオファンに有名な以外はあまり知られていないのかもしれない。ちょっと、もったいないかも…(^^;)。
YouTube を名前入りで検索したが、アルマンドの音源しか見つからなかった。
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