2021年1月21日木曜日

Bach100: 無伴奏ヴァイオリン:ソナタ第1番 BWV1001 佐藤俊介が素晴らしい ♪

「J.S.Bachの作品100曲を聴く」《Bach100BWV🎧》プロジェクト、「無伴奏チェロ」の次は「無伴奏ヴァイオリン」を聴くことにした。まずは「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調」BWV1001 。

Adagio、Fuga. Allegro、Siciliana、Presto の 4楽章からなる。

「無伴奏ヴァイオリン…」には 6曲があるのだが、ソナタとパルティータが交互になっている。なぜだかは知らないが…(^^;) ?


BWV1001 🎼バッハの作品一覧/Wikipedia


チェリストもそうだったが、ヴァイオリニストについてもあまり知らない。無理矢理思い出すと、イツァーク・パールマン、ギドン・クレーメル、アンネ=ゾフィー・ムター、ヒラリー・ハーン、ルノー・カピュソン、五嶋みどり…そのくらいかな?

なので、最初は先人たちの知恵・ご意見(↓)を参考にさせて貰うことにした。



例えばこの「無伴奏ヴァイオリン…BWV1001〜1006」についての音楽評論家 27人の選んだベスト3 はこうなっている(↓)。

  1. ギドン・クレーメル Gidon Kremer
  2. イザベル・ファウスト Isabelle Faust
  3. シギスハルト・クイケン Sigiswald Kuijken


3人とも聴いてみた。ギドン・クレーメルは素晴らしい。私の好みの演奏だ。珍しく、音楽評論家の皆さんと意見が合った…(^^;)。

イザベル・ファウストは音はとてもきれいなのだがあまり惹かれなかった。シギスハルト・クイケンは「バロック・ヴァイオリン奏法のパイオニア」(↓)だそうだが、残念ながら、私の好みには合わなかった。



今回はギドン・クレーメルで決まりかな?…と思いつつ、他の演奏も聴いてみた。

ところが、次々に素晴らしい演奏が出てきて、なかなか「お気に入り演奏」を一つ選ぶことが出来ない…という「贅沢な悩み」を抱えることになってしまった。

結論から言うと、今回聴いた範囲での私のベスト3 はこんな感じ(↓)になった。

  1. 佐藤俊介 Shunske Sato
  2. イツァーク・パールマン Itzhak Perlman
  3. ギドン・クレーメル Gidon Kremer


佐藤俊介という名前は何となく聞いたことがある…というレベルだったのだが、なかなか素晴らしい演奏である。まだ 36歳の若さだが、深みのある堂々たるバッハだ。

一番気に入ったポイントは、柔らかく豊かなヴァイオリンの響き ♪ 落ち着いた包容力のようなものさえ感じる。楽器は "Cornelius Kleynman ca. 1684" と書いてあるので「古楽器」のようだ。弓も普通のヴァイオリンとは形が違う。



そして、どちらを 1位にするか迷ったのが、イツァーク・パールマン。なんだか懐かしい名前という感じだ ♪

1986〜87年の録音だが、まったく古さを感じさせない。艶やかで端正な演奏は瑞々しささえ感じられて素晴らしいと思う。

そして、私の好きなヴァイオリニストのギドン・クレーメル。

表情の豊かさでは一番だと思う。ときに感情が前面に出るような演奏は好きなのだが、あえて言えばやや安定感に欠ける印象もあるのかも…。

でも、今回のベスト3 はそれほど差がある訳ではなく、そのときの気分次第で聴きたい演奏は変わるのだろうと思う。



ちなみに、「432Hz」というのは A の音の周波数なのだが、ストラディバリウスは 432Hz に調弦したときが一番共鳴して美しい音を出すと言われているようだ。


今回は、ここまでで十分に堪能したのだけれど、少しおまけ…(^^)♪


バッハは、第2楽章の Fuga をリュートのためにも編曲している→「フーガ ト短調 BWV1000」。これはこれでなかなかいい雰囲気の曲になっている ♪



そして第4楽章の Presto は、ブラームスがピアノに編曲している(2つのバージョンがある)。YouTube に音源があったがピアニストの名前はない。面白いのだが、もう少しいい演奏があるような気がする…(^^;)。





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