左手を強化するピアノ教則本「べレンス」を調べているとき、面白い動画を見つけた。
同じ和音を弾き続けているのに、メロディーが聞こえる! いわゆる "voicing"(ヴォイシング)の技なんだろうが、私のような素人初心者から見ると手品のようだ…(^^;)。
楽譜を探してみたら、こんなの(↓)だった。「大きく印刷した音符を強調すること」という指示が書いてある。(ドホナーニ "Essential Finger Exercises" より)
ドホナーニという名前を初めて知ったのは、2018年の浜松国際ピアノコンクールのときだ。このコンクールで第6位となった安並貴史さんが、3次予選で弾いたと思う。
「ドホナーニの3曲は初めて聴く曲だったが、曲自体がとてもきれいで、安並くんの音質とぴったりで…」
下記記事に上のようなコメントを書いている。…のだが、YouTube の公式チャンネルにもこのときの動画が残っていないので曲名までは分からない。
ちなみに、安並貴史さんは「東京音楽大学大学院博士後期課程で E.ドホナーニ(20世紀ハンガリーの音楽家)を研究中」とのこと。(本人のツイッターより)
それ以上の知識はまったくなかったので、ドホナーニがピアニストでもあり、こういう練習曲集を出していることは今回はじめて知った。
以下、Wikipedia 情報。
本名はドホナーニ・エルネー(Dohnányi Ernő)で 1877年生まれ、ハンガリーの指揮者・ピアニスト・音楽教師・学校管理者・作曲家。1960年にニューヨークで没している。
作曲家としてはドイツ語名「エルンスト・フォン・ドホナーニ」(Ernst von Dohnányi)を名乗っていた。音楽学校ではバルトークと同級生だが、ドホナーニ自身はブラームスの流れを汲む、19世紀ロマン主義音楽の伝統に忠実であり続けた。
で、この "Essential Finger Exercises"(指の練習)だが、ムジカ・ブダペスト社というところから出版されていて、Amazon でも買える。
中身は三部に分かれていて、パート I は「指の独立性と強さ」のエクササイズとなっている。3つの指を押さえたまま、他の 2指を動かす(↓)など。No.1〜17。
パート II は「スケールとコード」となっていて、音階・和音・アルペジオなど。No.18〜25。
パート III は "Double stops"(重音?)の練習で、No.26〜40。
個人的には、パート I が面白そうなので、いくつか選んで練習してみようかと思う。
もともと、今年は少し基本的な練習(スケールとかアルペジオとか)もやってみようかな?と考えていたので、その代わりにこういうのをやってみるのもいいかも知れない。
追記@2021/01/16
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