2020年10月9日金曜日

BTHVN op.77: 「幻想曲」ベートーヴェン的楽想の万華鏡?

「ベートーヴェンの全作品を聴く」プロジェクト《All BTHVN 🎧》、今日は Op.77、ピアノのための「幻想曲」ト短調(1809: 39歳)。

何人かのピアニストで聴いてみたが、どうにもつかみどころのない曲だ。一説によると、ベートーヴェンの即興演奏がベースになっているらしいが…。


Op.77

🎼 List of works by Ludwig van Beethoven


Wikipedia によると、「カール・ツェルニーは『ポプリ(メドレー)で次から次へと繋がる、複合形式の』変奏曲である」と説明しているらしい。

PTNAピアノ曲事典には、「J.S.バッハに代表されるチェンバロ用のトッカータやファンタジー、C.P.E.バッハの自由なファンタジーの作品の特徴が凝縮された楽曲」とある。

その特徴としては「即興的な性格、性格の異なるモティーフによるつなぎ、変わりゆく調やテンポ」をあげている。「即興的なものと拍節的・旋律的なもの」や「緩急」「明暗」などが交互に現れる。

それが「つかみどころのなさ」につながっているような気がする。


一方で、ときどきどこかで聴いたようなベートーヴェン的なフレーズも見え隠れする。

最後まで聴いたあとの感想としては、「ベートーヴェン的楽想が散りばめられた万華鏡みたいな曲」とでも言ったらよいのだろうか…?

でも、ベートーヴェンのカッチリした曲を聴き慣れている耳からすると、やや違和感のようなものも残る…(^^;)。


わりと気に入ったのはエリザーベト・レオンスカヤさんの演奏 ♪



楽譜付きのルドルフ・ゼルキンの演奏も悪くない ♪




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