作られたのはベートーヴェン 25歳の頃、出版が後になったので作品番号は「81b」となっている。なぜ独立した番号にせずに、ピアノソナタ「告別」の「81a」と一緒になったかは不明。紛らわしい…(^^;)。
Op.81b
🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
Wikipedia によると、作品成立の経緯などは不明だが、当時「好評をもって迎えられた」ということが手紙に書かれているそうだ。
ベートーヴェンはこの時期、ホルンなどの管楽器が気に入っていたのかも知れない。同じ時期に「ピアノと管楽のための五重奏曲」という曲も書いているし、少し後の 1800年には「ホルンソナタ」も書いている。
この作品は、娯楽性の高いディヴェルティメントでもなく、室内楽のような各楽器のアンサンブルを楽しむような曲でもなく、どちらかと言うと「ホルン協奏曲」のような作りになっていて、2本のホルンの響きを楽しむ曲になっている…とのこと。
聴いてみると、確かに小規模な「ホルン協奏曲」という印象である。弦楽器はほぼ伴奏に徹している感がある。
ただ、当時のホルンは「ナチュラルホルン」(↓)というもので、現代のホルンにあるような「バルブ」(音程を作る仕掛け)が付いておらず、この曲のホルンのパートはかなり難易度の高いものであったようだ。
YouTube でホルンの響きが一番気に入ったのがこれ(↓)。バイエルン放送交響楽団(BRSO: Bavarian Radio Symphony Orchestra)のメンバーによる 1992年の演奏。
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