Op.23
🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
ベートーヴェンらしさ…といっても、うまく説明できないので専門家の記事を読んで分かったことを少しまとめると…。
モーツァルトやハイドンの影響から抜け出し、ベートーヴェン独自の音楽を追求していく出発点にある作品の一つ。それまでの「ピアノ主体+ヴァイオリンのオブリガート」という作りから、ピアノとヴァイオリンが対等に音楽を作り上げていくスタイルになった。
第1楽章がプレストで始まっていたり、主題もどこかロンド風だったり、再現部がいきなり ff で唐突に再開するなど、ベートーヴェンらしい革新性も随所に見られる。また、どの楽章においても、室内楽的なテクスチャーが志向されている。
【主な参照記事】
✏️作品解説:ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ(東京・春・音楽祭 2011)
✏️「ヴァイオリン・ソナタ第4番 イ短調」——室内楽の響きを感じる構造自体がおもしろい作品(ONTOMO)
YouTube で、オイストラフやムターを含めていくつかの演奏を聴いたのだが、一番気に入ったのがピリスさんと Augustin Dumay(オーギュスタン・デュメイ)というヴァイオリニストの演奏。デュメイは 1949年生まれのフランス人で、指揮者でもある人。
♪ Pires / Dumay Beethoven Violin Sonata No.4 Op.23
ただ、それでも何となく物足りなさ?を感じたので、Spotify で検索した CD を順番に聴いてみた。ギドン・クレーメルとアルゲリッチの演奏もあって期待したのだが、残念ながらあまり好みではない。
いくつか聴いていく中で「これだ♪!」と思ったのが、 James Ehnes と Andrew Armstrong という人の演奏。他の演奏と違うのはヴァイオリンの嫌な音がなく、全体的にまろやかで音楽的なこと。とくにフォルテでの音の立ち上がりが鋭すぎず耳障りではない。
このあたりは、弦楽器に対する私の好みなのだろうと思う。ピアノの音色と二つの楽器のアンサンブルもいい感じだ ♪
で、CD ジャケットの写真を見ていて、この二人(ヴァイオリンの James Ehnes、ピアノの Andrew Armstrong)見覚えがあるなぁ…と思ったら、ヴァイオリンソナタ第1番〜第3番のときに見つけた(一番気に入った)二人だった ♪
雰囲気は覚えていたが、名前はすっかり忘れていたようだ…(^^;)。
《BTHVN op.12: ヴァイオリンソナタ3曲 第1番好きかも ♪》
ヴァイオリンの James Ehnes(ジェームズ・エーネス)は「カナダの天才ヴァイオリニスト」とも言われている有名人のようで、ピアニストの Andrew Armstrong(アンドルー・アームストロング)とは長年コンビを組んでいるらしい。(前回記事より…)
その CD がこれ(↓)。次の第5番「春」も入っている。4月に出たばかり。
Beethoven: Violin Sonatas Nos. 4, 5 & 8
おまけ。前回記事にこんなの(↓)も書いていたんだ…(^^;)。でも、このときはまだ上の CD はリリースされていなかった…。
同じコンビで6番と9番「クロイツェル」も録音している。2017年のリリース。Op.30、Op.47 のときはこれを聴くことにしよう ♪
Beethoven: Violin Sonatas No. 6 & 9 'Kreutzer'
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