2018年10月11日木曜日

ピアノが上手くならない…やはり近道はないのか?

このところ、ピアノを練習していても一向に上手くならないという感じで、久しぶりにモヤモヤしている。

少し前までは、練習する曲の中でいくつかの課題をクリアして、難所などもある程度攻略して、結果的に少しは上手くなったかな?という自己満足感があったのだが…。

その中で、やや独善的かも知れないと思いながらも「大人ならではの練習法」と称して、あれやこれやの工夫をして、それも少しは効果があったのかな?と思えたのだが…。


最近は、色々考えた挙句、結局「地道にコツコツ」反復練習する以外の方法がなかなか見つからないでいる。まぁ、ピアノというのはそういうものなのかも知れないのだが…。

いま練習しているベートーヴェンの「テンペスト」第 3楽章で言えば、何度か書いてきたように、課題は離れたところへの跳躍、とくに第1主題の左手伴奏部分、そしていくつかのオクターブの音型である。そして全体的には「テンポアップ」。

《ピアノを速く弾くコツ:離れたところへの跳躍とオクターブ》


こういう課題に対しては、即効性のある練習方法とかコツはそもそもないのかも知れない。ゆっくり弾けば弾ける。それを、自分にはコントロールできないスピードで弾こうとすると、様々な不具合が発生する。

手や指がそのスピードで動かない、ミスタッチする、音量が大きくなりすぎる、音が汚くなる、等々…。こういうことをコントロールして弾ける「基礎力」のようなものが必要となる。それを身につけるには、長い時間の地道な積み重ねが必要なのだろう。

…という感じで、とりあえず出口というか解決策が見当たらない…(^^;)。


こういうときは「原点に帰る」ではないが、基本的なところを見直すのもいいかも…と思い自分の昔の記事をパラパラと読み直してみた。

その中に、ちょっとドキッとした記事(↓)があった。

《弾き方ガイドブック『からだで変わるピアノ』》


『からだで変わるピアノ』(宇治田かおる著)という本の読書メモであるが、いきなりこういう抜き書き(↓)があった。

上手くなることがどういうことなのかが漠然としていて、目指すものがはっきりしていない

で、そこに私のコメントとして「『ラクに弾く』ための要素を明確にすること」と書いている。たしかに「上手くなること」「目指すもの」が具体的にイメージできてないかもしれない。いきなり痛いところを突かれた感じ…(^^;)。


「弾けない理由」がいくつか書いてあって、とくに次の 3つがポイントだと思った。

  1. 実力としては十分であるが、弾けなくさせている原因がある場合→力の入れすぎが関係することが多い
  2. 無駄な動きが弾きにくくしていることも多い→自然に弾けていない部分に注目する→弾きにくいと思ったら、自分の指や手などをよくみる
  3. 実力を上げる:「実力」とは身体の動きとその精度とコントロールの仕方

まず、弾けるはずなのに弾けてない箇所を探し出して、力の入れすぎや自分のフォーム(指や手の形)をチェックしてみようと思った。

まぁ「実力」の部分「精度とコントロール」は一筋縄では行きそうもないが…。


ところで、以前の近況報告で「大きく跳ぶところは『瞬間移動』の意識を持つといい」みたいなことをどこかで読んだ記憶があると書いたが、実はこの本だった…。

この読書メモにもちゃんと書いてある。学んだことは実践しなくては…(^^;)。

距離のあるジャンプは『ジャンプ』と考えない、瞬間移動と考える。そのためには、移動を速くしようと考えない、着地点がはっきりしている、力が抜けていること


この本『からだで変わるピアノ』は、ピアノを始めた2013年に読んだのだが、「目からウロコ」的なことをとても分かりやすく書いてあり、その後も何度かお世話になっている。

記事もいくつか書いている(↓)。

《読書メモ:からだで変わるピアノ》 2013年

《弾き方ガイドブック『からだで変わるピアノ』》 2016年

《ピアノ独習者の仕上がり基準=ラクに弾ける+心地よく弾ける ♪》 2017年


骨子は「ラクに弾く」「心地よく弾く」ということだが、それ以外にも、例えば、

椅子との接点に意識を置いたまま、腕が浮いていくようなイメージで腕をあげる」「腕は前に出す(思ったより前に)

のような言い方で、姿勢や腕の使い方を自分自身の「感じ方」から説明してあって、初心者の私にはとても分かりやすかった。

もしかすると、この宇治田かおるさんの本は名著なのかも知れない。少なくとも、今の私にとっては頼りになる「名著」である。

からだで変わるピアノ



…と、まぁ、そういう考えを確認したからといって、すぐに上達につながるとも思えないが、少なくとも一つの指針、あるいは「心の支え」?にはなるような気もする…。

ということで、気を取り直して、自分なりに「ピアノが上手くなりたい」ということの内容を少し考えながら、明日から、いや今日からの練習に臨みたいと思う…(^^)♪


【関連記事】
《読書メモ:からだで変わるピアノ》

《弾き方ガイドブック『からだで変わるピアノ』》

《ピアノ独習者の仕上がり基準=ラクに弾ける+心地よく弾ける ♪》

《▼"Tempest" 3楽章: 暗譜に苦戦継続&テンポアップの工夫》

《ピアノを速く弾くコツ:離れたところへの跳躍とオクターブ》


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