昔聴いたことがあるかも知れないが、ほとんど聴き覚えはない。今回何度か聴いているうちにちょっと気に入った歌曲である ♪
Op.98
🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
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🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
作詞者はアロイス・ヤイテレス(Alois Jeitteles)というボヘミヤ出身の当時 21 歳の医学生。ヤイテレスがおこなっていた戦争負傷者への慈善活動に対し、ベートーヴェンが支援したことへの答礼としてこの詩が贈られたとされている。
声楽史上初の「連作歌曲」である。ただし、シューベルトの「美しい水車屋の娘」や「冬の旅」とは異なり、6つの曲が独立しておらず、ピアノ伴奏によってつながることで全体が一つの曲のように演奏される。
シューマンはこの作品をとても気に入っていて、自身の「幻想曲ハ長調」や「弦楽四重奏曲第2番」にこの曲のテーマを引用しているそうだ。
以上、主な出典記事は下記。
✏️愛と自然を歌った声楽史上初の連作歌曲「遥かな恋人に寄せて(連作歌曲)」(ONTOMO)
で、今回は昔の歌手(フィッシャー=ディースカウやペーター・シュライアーなど)ではなく、今でも活躍している新しい歌手を探してみた。
一番気に入ったのは Julien Prégardien(ユリアン・プレガルディエン)という人の演奏(↓)♪ 1984年ドイツのフランクフルト生まれのテノール。なんというか、声に艶がある。
もう一人は Russell Braun(ラッセル・ブラウン)。1965年カナダ生まれのバリトン歌手。カナダの Juno Award(ジュノー賞:アメリカのグラミー賞に相当)を受賞している。
バリトンでは、次にあげるマティアス・ゲルネがお気に入りであるが、ゲルネに負けない歌いっぷりだ。力強い歌声は魅力的だ ♪ ピアノは Carolyn Maule という人。
マティアス・ゲルネの音源も YouTube にあったが、曲ごとに分かれている。連続して演奏される作品なので、これはちょっといただけない…(^^;)。
Spotifyで CD(↓)を聴いた。この演奏もなかなかいい感じだ ♪
ベートーヴェン:歌曲集(2020年3月リリース)
おまけ。この曲はリストがピアノ曲に編曲していて、福間洸太朗さんが今年の 4月に汐留ベヒシュタイン・サロンで弾いている(↓)。個人的には歌曲の方が好み…。
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