2020年11月13日金曜日

音楽事務所が立ち上げるクラシック音楽配信プラットフォーム

クラシック音楽のネット配信プラットフォームとしては medici.tv や、現在ブゾーニ国際ピアノコンクールの予選動画を配信している takt1 などがある。

一方で、オーケストラやクラシック・レーベルなど、自分でコンテンツを持っていて、それを配信するサービスもある。ベルリンフィルの「デジタル・コンサートホール」やドイツ・グラモフォンの「DG Premium」などがこれにあたる。

今回、大手の音楽事務所 HarrisonParrott (ハリソン・パロット)が 12月に立ち上げるのは「Virtual Circle」というクラシックのライヴ配信を中心とするプラットフォームだ。





ハリソン・パロットといえば世界有数の音楽事務所で、大物音楽家を多く抱えている。このコロナ禍のなかでも成長を続けている唯一の事務所とも言われている。

ピアニストで言えば、ピエール=ローラン・エマール、ポリーニ、アシュケナージなどから、私の好きなマリー=アンジュ・グッチやヴィキングル・オラフソン、そして辻井伸行などなど、錚々たる名前が並んでいる。

事務所が抱える一流のアーティスト集団の演奏をライヴを中心に配信するプラットフォームになると思われる。もちろん有料であるが…。


オープニング・コンサートが "December 9 at 3:30 AM JST" に行われることになっている。日本時間(JST)で表示してくれるのは嬉しいが、夜中の 3時半! "Live"(時差)の宿命か…(^^;)。

フィンランドの若手(24歳!)指揮者&チェリスト Klaus Mäkelä(クラウス・マケラ)が指揮する Oslo Philharmonic が、シベリウスの交響曲第1番などを演奏する。シベリウスは今年「生誕155周年」だったようだ。

12月17日にはエマールさん(Pierre-Laurent Aimard)のリサイタル(ギルモア・ピアノ音楽祭の一部)があって、ベートーヴェン、メシアン、シュトックハウゼンなどのプログラムとなるようだ。後半はエマールさんのトークもあるらしく、ちょっと惹かれる。


それにしても、ドイツ・グラモフォンが「DG Premium」を立ち上げたのも今年 6月だし、コロナ禍を契機として、クラシック音楽鑑賞はオンラインにシフトしていくのだろうか?

音楽事務所もクラシック・レーベルも、"with COVID-19" 時代がしばらく続くと考えているのか…? そうだとすると、音楽を鑑賞する側としても音楽の聴き方を変えていく必要があるのかも知れない。

自分のことを考えてみると、例えばオンラインでの視聴環境をレベルアップしたいと思う。安いイヤホンではなく、高音質の再生ができるスピーカーとかヘッドホンとか?

高音質音源の配信を受信・再生できるシステムも必要になるのかな…?

あと、ネットで配信される音楽にお金を払うということにも慣れる必要がありそうだ。現時点では、無料で聴くことに慣れすぎていて、少し時間がかかるかも…(^^;)


「Virtual Circle」については、まぁ、どうしても聴きたいプログラムがあって、時間帯が合えば、一度聴いてみたいとも思う。

グッチちゃん(Marie-Ange Nguci)のリサイタルなら、ネット経由でも $9.50(←あくまで例え:オープニングコンサートのお値段)なら安いかも…(^^)♪



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