2020年11月16日月曜日

BTHVN op.95: 厳粛な?弦楽四重奏曲第11番 "Serioso"…

「ベートーヴェンの全作品を聴く」プロジェクト《All BTHVN 🎧》、今日は Op.95 の弦楽四重奏曲第11番 "Serioso" ヘ短調(1810-11: 40-41歳)。

初めて聴く曲。異なる弦楽四重奏団でいくつか聴いてみたが、今ひとつよく分からない…(^^;)。「セリオーソ」という名前通り「真剣な」「厳粛な」感じは伝わってくるが…。


Op.95

🎼 List of works by Ludwig van Beethoven


この記事(↓)によると、ベートーヴェンはこの作品について「この四重奏曲は玄人による小さなサークルのために書かれたもので、決して公開の場で演奏されるべきではありません」とある手紙に書いているそうだ。



この曲は、友人でアマチュアのチェロ奏者であったフォン・ズメシュカル氏に献呈されている。ズメシュカル家では頻繁に私的演奏会が開かれており、楽譜が出版される 1816年以前から、この曲が「玄人のサークル」で演奏されていたと思われる。

上記の手紙は初版譜がシュタイナー社から出版された後のものである。


作品の成り立ちとして「玄人による小さなサークルのために書かれた」としても、ベートーヴェンがそれを「公開の場で演奏されるべきではない」と言っているのはなぜだろう?

ベートーヴェンが作品そのものについて、自信がなかったとは考えにくい。聴いた印象からは、むしろなんらかの「意志」のような強さを感じる。

「玄人のサークル」で楽しむためにしては、あまり楽しい感じはしない。もしかすると、演奏者にとっては「演奏しがい」のようなものがあったりするのだろうか? 聴いて楽しむことよりも演奏する面白さを追求している…とか…(^^;)?

まぁ、結局そのあたりは「謎」である。少なくとも私は「聴いて楽しめる演奏」に出会うことは今回できなかった…。


YouTube で聴いた中では、とりあえず楽譜付きのものをあげておく。演奏しているのは Emerson String Quartet。




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