Op.11
🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
ピアノ三重奏曲の4番と呼ばれているが、英語やドイツ語では「ピアノとクラリネットとチェロのための三重奏曲」あるいは単に「三重奏曲」という表記が多い。
この作品は「ベートーヴェンの初期に人気の高かった、木管楽器を扱った社交的な作品のひとつ」(Wikipedia)だそうだ。ピアノとクラリネットとチェロという珍しい組合せ。
「街の歌」という愛称は、第3楽章に使われた「仕事の前に」というアリアに由来している。当時流行していたヨーゼフ・ヴァイグルの歌劇『船乗りの恋、あるいは海賊』からのアリアとのこと。
たしかに、第3楽章は軽妙な感じで、最後で観客の受けを狙ったような趣向も登場する。下記の YouTube 動画の 20:40あたりから。
♪ Beethoven Clarinet Trio in B-Flat Major, Opus 11 — Camerata Pacifica
演奏は、Jose Franch-Ballester(クラリネット)、Ani Aznavoorian(チェロ)、Warren Jones(ピアノ)の3人。
この作品には、クラリネットの代替としてヴァイオリンパートが存在する。ベートーヴェン自身によるものらしく、初版の出版時からあったようだ。
「社交的な」とか「軽妙な感じ」という意味ではクラリネットの方が合っているのかも知れないが、個人的にはヴァイオリンを使った演奏(↓)の方が気に入った。「ウケ狙いの趣向」?も登場しない。
ATOS Trio: Beethoven Piano Trio in Bb-Major, op.11 "Gassenhauer" - live
ATOS Trio のメンバーは、Annette von Hehn(violin)、Thomas Hoppe(piano)、Stefan Heinemeyer(cello)。
それにしても、室内楽に登場するピアニストは知らない人が多い…。
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