2020年2月25日火曜日

BTHVN op.11: ピアノ三重奏曲第4番、クラリネットが入る ♪

「ベートーヴェンの全作品を聴く」プロジェクト、今日は Op.11「ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調」。「街の歌」(Gassenhauer)というタイトルもついている。


Op.11

🎼 List of works by Ludwig van Beethoven


ピアノ三重奏曲の4番と呼ばれているが、英語やドイツ語では「ピアノとクラリネットとチェロのための三重奏曲」あるいは単に「三重奏曲」という表記が多い。

この作品は「ベートーヴェンの初期に人気の高かった、木管楽器を扱った社交的な作品のひとつ」(Wikipedia)だそうだ。ピアノとクラリネットとチェロという珍しい組合せ。

「街の歌」という愛称は、第3楽章に使われた「仕事の前に」というアリアに由来している。当時流行していたヨーゼフ・ヴァイグルの歌劇『船乗りの恋、あるいは海賊』からのアリアとのこと。

たしかに、第3楽章は軽妙な感じで、最後で観客の受けを狙ったような趣向も登場する。下記の YouTube 動画の 20:40あたりから。

♪ Beethoven Clarinet Trio in B-Flat Major, Opus 11 — Camerata Pacifica

演奏は、Jose Franch-Ballester(クラリネット)、Ani Aznavoorian(チェロ)、Warren Jones(ピアノ)の3人。


この作品には、クラリネットの代替としてヴァイオリンパートが存在する。ベートーヴェン自身によるものらしく、初版の出版時からあったようだ。

「社交的な」とか「軽妙な感じ」という意味ではクラリネットの方が合っているのかも知れないが、個人的にはヴァイオリンを使った演奏(↓)の方が気に入った。「ウケ狙いの趣向」?も登場しない。

ATOS Trio: Beethoven Piano Trio in Bb-Major, op.11 "Gassenhauer" - live



ATOS Trio のメンバーは、Annette von Hehn(violin)、Thomas Hoppe(piano)、Stefan Heinemeyer(cello)。

それにしても、室内楽に登場するピアニストは知らない人が多い…。



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