2020年3月16日月曜日

「音楽のないヨーロッパ地図」とピアノコンクール

新型コロナの影響で、クラシック音楽界への影響も日増しに大きくなってきた。あまりこの話題に触れたくはないのだが、一方で最近のヨーロッパの状況はとても気がかりだ。

Slipped Disc サイトに「音楽のないヨーロッパ地図」という恐ろしい図が載っていた。こんなにも、コンサートやオペラが禁止されているのか…というのが一目でわかる。

✏️A Map Of Europe Without Music




オペラや劇場での上演が禁止されている国が赤くなっている。オレンジから黄色は集客規模によって開催が制限されている国。現時点では、英国のみ制限がないようだ。

4月・5月に予定されている国際ピアノコンクールを書き入れてみると、オルレアン国際ピアノコンクールの開催されるフランスもエリザベート王妃国際ピアノコンクールのベルギー(ブリュッセル)のも真っ赤な国になっている。大丈夫なんだろうか?

ワルシャワでのショパン国際ピアノコンクールの予備予選は4月から9月に延期された。オランダのユトレヒトで行われる予定だったリスト国際ピアノコンクールはすでに中止になっている。

8月に予選が行われる予定のブゾーニ国際ピアノコンクールでは、応募の締め切りが4月1日から5月6日に延期されたようだ。


そんな中で、エリザベート王妃国際ピアノコンクールの公式サイトには、「現時点では予定に変更はない」という記事(↓)を載せている。

✏️News: Coronavirus

4月の初めに、必要であれば見直すとは書いてあるが…。

"At this time, the Piano 2020 Competition calendar is maintained as planned. In early April, an evaluation will be carried out to determine whether changes in the organization of the event are necessary."


1ヶ月後に開催予定のオルレアン国際ピアノコンクールの方には何の告知もなく、公式サイトでは淡々とカウントダウンが進んでいる…。




今回の成り行きを見ていて一番心配なのは、先進諸国のはずのヨーロッパでこれほどの事態になるとは…というところである。油断?なのか、もともと医療体制などに脆弱性があったのか?原因はよく分からないが…。

いずれにしても、この騒ぎ一日も早く終わってほしい…と心から願う。

その見通しが見えないのが一番苦しい。どんな状況になったら、安心してコンサートやピアノコンクールが開催できて、聴衆が安心して集うことができるようになるのか…。



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