Op.14
🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
YouTube で何人かの有名ピアニストを聴いてみたのだが、今ひとつピンとくる演奏に出会わない。バレンボイムもこの2曲に関しては何となく物足りない感じ…。
物足りないというより、何だかバレンボイムのイメージとこの曲が合っていない感じ。いや、十二分な演奏だとは思うのだが、何かが違う?…のだ。
この2つのソナタはベートーヴェンのピアノソナタの中では難易度が低く(28段階難易度の「19」)、チャールズ・ローゼンは「それまでの作品に比べて大変質素、技術的な難所は少なく、家庭用として運命づけられている」と述べているそうだ。
《ベートーヴェンのピアノソナタ:難易度とチェック結果》
作品14は、大ピアニストが自らの技量を思う存分発揮できるような曲ではないのかも知れない。とはいえ、音楽の価値は演奏の難易度とは関係ないので、バレンボイムやブレンデルの演奏がピンとこないのは、単純に私の好みとの相性なのだろう。
そんな中で、一番私の好みにしっくりきたのがコレ(↓)。児玉麻里さんの 2010年リリースの CD ♪ 例によって Spotify で探し当てたもの。
Beethoven Piano Sonatas Opp.78,79,14,49
(Hybrid SACD)
何と言うか、ピアノの音とフレーズの歌わせ方に「艶(つや)」のようなものが感じられて、この作品がとても新鮮に思えた。聴いていて飽きない。
勝手な感想ではあるが、もしかするとこの2つの曲には女性の繊細さのようなものが合っているのかも知れない…(^^;)?
ちなみに、この CD を基にしたと思われる音源が YouTube にもある(ことを後で発見した)。楽章単位に分かれているので聴きづらいが…。
♪ Piano Sonata No. 9 in E Major, Op. 14, No. 1: I. Allegro など
単純な検索では見つけにくいようだ。YouTube の検索技術?を磨かなくては…(^^;)。
ところで、ピアノソナタ第9番は1801年もしくは1802年に弦楽四重奏曲ヘ長調 Hess 34に編曲されいる。聴いてみるとなかなかいい感じ(↓)で、最初から弦楽四重奏曲として作曲したのではないかと思えるほど自然だ。
逆に、ピアノで弾くときに、表現の仕方の参考になるかも知れない。
♪ Beethoven Streichquartett F-Dur op.14-1
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