2020年3月8日日曜日

ピアニストたちも困っている新型コロナ騒ぎ…

必要以上に不安を煽る風潮(発端は首相?)に気が滅入る毎日…。なので、この話はできるだけ避けようと思っているのだが、菊地裕介さん(ピアニスト)のリツイート(↓)が気になったのでちょっとだけ…。新型コロナの影響というより収入の額…。

「僕の活動はフリーランスonlyではありませんが、それでも今月の減収は10万円では到底収まりません…」




大元はこの日経新聞の記事。フリーの音楽家などへの調査結果を報道したもの。

✏️フリー音楽家ら、6割超が10万円以上減収 新型コロナ


新型コロナに端を発するコンサートなどの中止で、クラシック音楽の担い手たちも大きな影響を受けている…という話。

休業などに対する政府の「支援」も、フリーランスや自営業者には何もないというのは、最初から問題視されていたことだが、フリーの音楽家たちも相当な痛手のようだ。


調査したのは、クラシック音楽などの公演を手掛けるNPO法人、日本伝統文化交流協会。声楽家、ピアニスト、指揮者といった音楽家や俳優、ダンサー、音響などの舞台スタッフら約1120人からの回答をまとめたもの。

3月中に関わる予定だったが中止となった公演数は、5回以上の人が38.4%。1回が15.3%、2回が21.9%。その結果、かなりの収入減となっている。

3月分の収入について、9割以上の人が減収。減少額は5万~10万円が17.9%で最も多く、20万~30万円が11.4%、30万~50万円も10.6%。

6割以上の人が3月だけで10万円以上の収入減になる見込みで、3月の生活費の不足分を「貯蓄を取り崩す」と答えた人が65.1%にのぼった。借金する予定の人も16.8%いる。

回答者の約8割が特定の事務所や楽団などに所属せずに活動するフリーランスで、年収が400万円未満の人が全体の約6割を占める。


ちょっと驚いたのは、日本のクラシック業界を支える人たちの収入の低さ・不安定さ。もう少し「働き方改革」?等の恩恵を受けるようなことがあってもいいのでは?と思った。

この記事にも「著名音楽家や主役級の俳優たちが急場をしのげても、彼らを支える中堅以下の出演者やスタッフらがいなければ興行は成り立たなくなる」と書いてある。

「芸術家にとって危機的状況だ」とも書いてあるが、日本の文化水準にとっても危機的状況なのでは?と思う。もう少し文化・芸術を大切にする国になってほしい。


おまけ。そもそも「ザル」だった政府の「支援策」。

✏️<新型コロナ>保護者休業で最大8330円 フリー・自営業は対象外

「フリー・自営業は対象外」の前に、対象が「一斉休校のために会社を休まざるを得ない場合」であるし、働いている人ではなく「独自に有給休暇を設けて保護者に取得させた企業」に対してである。しかも上限が 8,330円…。

新型コロナの影響で(一斉休校と関係なく)休んだ人全員が貰えるわけではないようだ。そもそも雇用保険を適用している企業が対象だし…。


参考:菊地裕介さんのツイート




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