✏️訃報:アーヴィン・ゲージ死す
自分自身の反省(すべきなのかな?)も含めて、やはりピアノ界はソロ(曲、ピアニスト)偏重なのかな?という気がする。
私の好きなピアノ作品はほとんどがソロの曲、あるいはコンチェルトであるし、ホールに聴きに行くのもほとんどがピアノ・ソロ・リサイタルである。
ピアノを含む室内楽曲はあまり知らないし、ましてや、例えばヴァイオリンソナタのピアノ伴奏はあのピアニストがいい!なんてことはほとんど考えたこともない。
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これまでの私自身の経験を振り返ってみると…。
室内楽では、2015年のラフォルジュルネでアンドレイ・コロベイニコフとプラジャーク弦楽四重奏団を聴いたのが、生演奏では初めてかもしれない。
このときもっと勉強しようと思った記憶はあるが、その後もあまり聴いてない…(^^;)。
《ブラームスとマーラーのピアノ四重奏曲:LFJ予習》
《ピアノ三・四・五重奏曲の名曲:LFJ予習2》
同じ年の浜松国際ピアノコンクールで室内楽のラウンドがあり、これは割と楽しめた。
《浜松国際:ムーサさんのピアノ四重奏 ブラボーでした ♪》
「伴奏」でただ一つ印象に残っているのは、ギドン・クレーメルとリュカ・ドゥバルグによるフランクのヴァイオリンソナタだ。このときの熱演は最高で、ルカ君(リュカ・ドゥバルグ)のピアノは本当に良かった…(^^)♪
《ルカ・ドゥバルグ期待通り&期待以上♪!》
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ところで、ねもねも舎の記事には、
「日本の音楽教育ではソロばっかりに力を入れていて、室内楽や歌曲、スコアリーディング、通奏低音、そういった分への配慮があまりに足りないのではないかと思っています。(ちなみに韓国や中国でもそういう傾向があるそうです)」
と書いてあって、「そうなんだ」と思って読みながら、天津ジュリアード音楽院(↓)のことを思い出した。
《天津ジュリアード音楽院:文化面でもJapan passing?》
この記事を書いたときに初めて "collaborative piano" という言葉を知ったのだが、これが日本語の翻訳記事では「ピアノ芸術指導修士課程」となっていて、なんだか単なる「伴奏」以上のすごい内容のような印象を持ったことを覚えている。
「ソロばっかり…」は、近い将来には日本だけになってしまいそうな予感も…。
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ちょっと気になったので「ピアノ伴奏科」で検索してみた。日本の音大にも少しはそういう学科があるだろうと思ったのだ。
ところが、国内では「東京音楽大学大学院伴奏科」しか見つからなかった…(^^;)。
検索結果のほとんどが「ウィーン国立音楽大学ピアノ声楽伴奏科」「パリ国立高等音楽院ピアノ伴奏科」「ジュリアード音楽院ピアノ伴奏科」「ブリュッセル王立音楽院ピアノ伴奏科」など海外の音楽院だったのだ。
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その中で興味深いブログをいくつか見つけたのだが、すべて海外での経験が書いてある。具体的なことが書いてあって面白い。一つだけご紹介すると…。
✏️伴奏科(Poireau et Moi)
「…オペラ伴奏のクラスで、こちらは内容や語学の研究に併せて、オーケストラのスコア譜を読むことや指揮者に合わせて演奏することを学びます。…さらに練習段階では伴奏しながら指揮を振り歌手達に音楽的アドバイスを与えるなど、副指揮者の様な役割を務めることもあり、広い知識が必要とされます」
…何だか凄いことをやっているようだ…(^^;)。
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その他にも、面白そうな記事をいくつか見つけたのだが、英語なので読むのに力尽きてしまった…(^^;)。日を改めて(&気が向いたら)読んでみようと思っている。
✏️Accompanist…or Collaborative Pianist?
✏️A Career for Pianists in Collaborative Piano
✏️What is Collaborative Piano?
いずれにしても、ねもねもさんの仰るとおりの状況が何となく見えてきて、日本の音大の(ちょっと厳しく言うと)「後進性」のようなことが感じられて、ちょっと残念だ。
一方で、ピアノ音楽を聴いて楽しむ方としても、ソロやコンチェルトだけではなく、もっと幅広い音楽(ピアノを含む室内楽、ピアノ伴奏の器楽曲や歌など)を聴いた方がいいだろうなぁ…と思い始めた…(^^;)。
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おまけ。(下手なピアノを練習して自己満足している私が言うことでもないのだが…)
ピアノという楽器は、弦楽器などのアンサンブルやオーケストラを前提としている楽器と違って、何か「孤独」な楽器のようなイメージがある。
ピアノを勉強している人が、他の楽器とアンサンブルする機会も少なそうだ。あるとすれば、他の楽器や歌などの練習のための「やらされ感」満載?の伴奏だったりするような話はよく聞く。
ピアノもアンサンブルを前提とした楽器として扱うようなことはできないのだろうか?…なんてことを思ったりもする。例えば、現代音楽の中にはそういう扱いをしている作曲家もいるような気もするし…。
…と、素人考えの独り言でした…(^^;)。
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