で、ピアノの練習方法をちょっと変えてみるか?…なんてことを考え始めた。
まず、現状整理というか、去年からの状況を整理してみると…。
去年は少し難しい曲に挑戦して、実力を少しでも引き上げようと思って練習した。いくつかのピアノソナタ(の楽章)に挑戦してそれなりの成果があったと思っている。
→《2017年振り返り:ピアノは上達したのか?》
今年の目標は「自分が音楽を奏でている、ピアノを弾けるという感覚を身につける」としたのだが、そのためにどうすれば良いのかは、実はよく分かっていない。
→《2018年 My Piano Life の目標 ♪》
イメージは、「空港ピアノ」のようなものに遭遇したとき、何気なくさらっと弾けるといいなぁ…という感じ。最近知ったガブリエラ・モンテーロの即興演奏はその究極の姿?
で、今年はアンデルシェフスキとリフシッツ のリサイタルの予習を兼ねてバッハのパルティータを少しやり、そのあとたまたま知った「ソルフェジエット」と、バッハつながりで?バッハ-ケンプの「シンフォニア」を練習中である。
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この「シンフォニア」がなかなかうまく行かず、さてどうしようと悩んだところから、今回の話につながる訳だが…。
一つの選択肢は、この曲を諦めてもう少し自分のレベルに合った曲に変えて、これまでと同じように「仕上げる」ための練習をすること。
でも、この曲は難しくて苦労はしているのだが、練習していてなぜか面白いのだ。なので、もう少しこの曲を弾いていたい。では、どうするか?
で、ふと思いついたのは「仕上げる」ことを目指さない練習方法。練習自体、あるいは練習して部分的にでも上達することを楽しむ練習方法…と言えるのかもしれない。
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ただ、単純にそういうことでもないような気がするので、理屈を並べてみようと思う。
難しいけど弾きたい曲を少し無理をして練習する。もちろん、「仕上げる」気持ちで練習するのだが、必ずしも「仕上げる」ことを目標とはしない。
好きなフレーズなどでイメージに近い音が出れば嬉しい。が、なかなか弾けるようにならないとすれば、そこは「難所」であり、自分が苦手とする「技術的課題」が存在する場所でもある、…ということが分かる。
その「難所」はその曲を弾けない原因の一つであり、そこの課題をクリアすることで、その曲を弾けるレベルへ一歩近づいたことになる。
曲全体として仕上がらなくても、こうやって一つずつ技術的課題をクリアしていけば、その積み重ねが「上達」へとつながり、やがてはその曲を弾けるようになるかも知れない。
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…と書いてきて、これはこれまで自分自身で言ってきた「曲の中で基本練習を行う」ということの延長ではないか?と思い始めた。
→《曲の中で基本練習を行う〔連載(5) 大人のピアノ練習法〕》
まぁ、「基本練習」が少しだけ「応用練習」に進化しているのかも知れない。
ただ、それよりも「仕上げることを目指さない」と宣言することで、少し気が楽になる?ことの方が効果として大きいような気もする…。
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もう一つ、選曲の幅が広がるというメリットもありそうだ。これまでは「手に負えない」と思った曲は候補曲にしてこなかったのだが、上に書いたような練習方法を認めることで、そういう難しい曲も候補にすることができるようになる。
そういう曲を少し無理をしながらでも練習することで、今の実力でどこまで弾けるのか、何が課題なのか、というのを知ることができる。その課題が少しでもクリアできれば、それが練習の励みにもなる。
…ということで、少し変則的なのかもしれないが、しばらくの間こういう練習方法を試してみようと思っている…(^^)♪
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p.s.
今までの「曲を仕上げる」練習方法も当然必要だと思っている。
以前からの課題で「曲を通して止まらずに弾く」というのがなかなか出来ていないことは大きな問題だと思っているし、曲を「仕上げる」ための集中力・持続力が不足していることと原因は共通しているかも知れないので…(^^;)。
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