下の写真は「DAVID FRAY 公式サイト」からお借りしたもの。
©Julia Baier licensed to Warner Classics / Erato |
それなりに有名なピアニストのようなので、私が紹介するまでもないのだが、私自身の備忘録のためにプロフィールを少しだけ…。
ダヴィッド・フレイ(David Fray、1981年5月24日〜)はフランス生まれのピアニスト。パリ・コンセルヴァトワールでジャック・ルヴィエに師事し、首席で卒業。
第5回浜松国際ピアノコンクールをはじめ、数多くのコンクールで上位に入賞。また、〈エコー・クラシック賞〉の“インストゥルメンタリスト・オブ・ザ・イヤー”、『BBCミュージック・マガジン』による“ニューカマー・オブ・ザ・イヤー”、フランス版の〈グラミー賞〉といわれる〈ヴィクトワール・ド・ラ・ムジーク〉の“年間最優秀器楽奏者”などを受賞。
鍵盤にかぶさるような独特の弾き方や顔の表情、指揮の仕草などから、グレン・グールドに似ていると冷やかされることもあるが、本人はグールドは好みじゃないらしい。(実際、演奏もまったく異なる)フレイ自身はヴィルヘルム・ケンプの「ピアノに歌わせる、語らせる」弾き方が理想だと言っている。
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誰かのブログに「ダヴィッド・フレイといえばバッハ、シューベルト、モーツァルト」と書いてあったので、まずバッハを聴いてみた。
♪ [David Fray] Bach-Toccata & Partita, Live recording (HD)
トッカータとパルティータの6番と2番などが、1時間20分近い動画に収められている。2013年ブダペストでのライブ録音のようだ。
全体に柔らかく美しいピアノの音だ。滑らかによく歌うので、ややロマン派の香りを感じる。なので、私の個人的な好みとは少しずれるが、これはこれでいい演奏だと思う。
最近よく聴いているパルティータはとくに集中して聴いてみた。
6番、出だしでちょっと粘りすぎかな?と思ったが、後半の "Tempo di Gavotta" と "Gigue" で目が覚めた。リズミカルで美しくなかなかいい。ドライヴ感もある ♪
パルティータは2番の方が全体としては私の好みに近いかも。とくにアルマンドはこの曲の美しさを存分に引き出していると思った。
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シューベルトは「さすらい人幻想曲」を聴いた。
♪ [David Fray] Schubert: Wanderer Fantasy for Piano
音色も弾き方も軽やかなシューベルトである。私としてはもう少し重みのある方が好きなのでちょっと物足りないが、これはこれで一つの解釈だと思う。
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で、モーツァルトを聴こうと思って選んだ動画が面白かった。ピアノ協奏曲第25番のリハーサル風景で、同じような動画がいくつかあるようだ。
♪ David Fray plays Mozart
…で、演奏としては…よく覚えてない?が、モーツァルトは合っているような気がした。
♪ Swing, Sing & Think: David Fray – Bach’s Keyboard Concertos (HD 1080p)
この動画は人気らしく「視聴回数 647,395 回」となっていた ♪
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それから、2017年2月にリリースされたショパンの CD がいくつかの記事で話題になっていたので、NAXOS でその CD を見つけて聴いてみた。
「耳タコの名曲『ノクターン第2番』で始まるが、その旋律の歌いまわしが非凡で、アルバム最後まで音楽の流れに酔える」
という宣伝文句を信じて「耳タコ」でないショパンを期待したのだが、残念ながら、私の耳にはあまり「非凡さ」は感じられなかった。ただ、きれいに歌っている印象はある。
収録曲は「幻想ポロネーズ」、即興曲 第3番、ワルツ 第9番といくつかのマズルカと夜想曲。ソナタなどの大曲は含まれていない。2016年9月パリでの録音。
ショパン・アルバム
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