「ニワトリとカッコウをまねた主題」を使ったフーガ(↓ 第5楽章)が特徴的。
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出典:
📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)
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クラヴィーア曲に「ソナタ」の名を初めて用いた J.クーナウ(1660 - 1722)の曲が当時人気を集めていたのに影響されて書かれたと考えられている。5つの楽章からなる。
- allegro maestro
- grave
- fugato
- adagio
- gallina cucca
「ソナタ」となっているが、次の BWV967の短い「ソナタ」と同じく典型的な鍵盤ソナタの特徴は備えていない。即興的な冒頭部がないだけで実質的にはトッカータである。
このソナタには特徴的な2つのフーガが登場する。初めのロ短調のフーガは主題が絶え間なく続く力作で、2つ目のフーガはニワトリとカッコウの鳴き声をテーマを使った、ジーグのリズムを持つ軽快な音楽になっている。
「魅力はあるがつまらない作品の一つ」などと、専門家の評価はあまり高くない…?
…とはいえ、リヒテル(↓)も録音を残しているし、
アンジェラ・ヒューイットも演奏している。下記アルバムのトラックNo.14〜18。
また、BWV820 などで知ったラミン・バーラミも "J.S. Bach: The Sonatas BWV 963-968" という CD を出しているようだ。YouTube で聴ける(↓)。BWV963 はトラックNo.2〜6。
♪ バッハ:ソナタ集 BWV963-968:アルバム
これ(↓)はチェンバロによる演奏。Giovanni Paganelli という人の演奏で、使用楽器は "Max Doronin 2019 after Ruckers"。ややゆったりしている。
なお、『バッハの鍵盤音楽』の第6章「種々の初期作品」に含まれる作品は下記。
- BWV921 前奏曲 ハ短調
- BWV922 幻想曲 [前奏曲] イ短調
- BWV917 2つの主題による幻想曲 ト短調
- BWV963 ソナタ ニ長調
- BWV967 ソナタ イ短調
- BWV992 カプリッチョ《最愛の兄の旅立ちに寄せて》
- BWV965 ラインケンによるソナタ イ短調
- BWV966 ソナタ ハ長調
- BWV989 アリアと変奏 イ短調
📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)
✏️バッハ :ソナタ ニ長調 BWV 963(PTNAピアノ曲事典)
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