この曲もオルガン曲としてよく知られている。が、ジャンルとテクスチャから見て、クラヴィーア曲とみなすことも出来る…そうだ。
17世紀の多くの鍵盤楽器用カンツォーナと同じく、前半(2拍子系)と後半(3拍子系)の 2つの 4声フーガからなる。後半のフーガ(↓)は前半の主題や対位主題を適切に変形して用いている。
YouTube にはプロによるピアノの音源は見つからなかった。チェンバロによる演奏はなかなか聴き応えがあって気に入った ♪ "transcription" となっており、"edited by Maurizio Machella" と書いてある。演奏も同じ人。
オルガン演奏はオランダ・バッハ協会のもの。オルガニストは Dorien Schouten という人。
なお、『バッハの鍵盤音楽』の第5章「初期のフーガ」に含まれる作品は下記。
- BWV896 前奏曲とフーガ イ長調
- BWV949 フーガ イ長調
- BWV993 カプリッチョ ホ長調
- BWV947 フーガ イ短調
- BWV955 フーガ 変ロ長調
- BWV954 フーガ(ラインケンの主題による)変ロ長調
- BWV946 アルビノーニの主題によるフーガ ハ長調
- BWV950 アルビノーニの主題によるフーガ イ長調
- BWV951 アルビノーニの主題によるフーガ ロ短調
- BWV957 フーガ ト長調《神よ、慈しみをもって扱いたまえ》
- BWV533a 前奏曲とフーガ ホ短調
- BWV588 カンツォーナ ニ短調
📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)
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