2024年2月19日月曜日

Bach.KB.BWV588:カンツォーナ、古様式による2つのフーガ、いい感じ ♪

「J.S.バッハの全鍵盤作品を聴く」プロジェクト、今日は「初期のフーガ」の最後、BWV588「カンツォーナ」ニ短調。

この曲もオルガン曲としてよく知られている。が、ジャンルとテクスチャから見て、クラヴィーア曲とみなすことも出来る…そうだ。




この作品はフローベルガーフレスコバルディにつながる古様式(スティレ・アンティコ)を純粋な形で取り入れている。このちょっと古めかしい感じ?は好きかも…(^^)♪

17世紀の多くの鍵盤楽器用カンツォーナと同じく、前半(2拍子系)と後半(3拍子系)の 2つの 4声フーガからなる。後半のフーガ(↓)は前半の主題や対位主題を適切に変形して用いている。




YouTube にはプロによるピアノの音源は見つからなかった。チェンバロによる演奏はなかなか聴き応えがあって気に入った ♪ "transcription" となっており、"edited by Maurizio Machella" と書いてある。演奏も同じ人。



オルガン演奏はオランダ・バッハ協会のもの。オルガニストは Dorien Schouten という人。



なお、『バッハの鍵盤音楽』の第5章「初期のフーガ」に含まれる作品は下記。

  1. BWV896 前奏曲とフーガ イ長調
  2. BWV949 フーガ イ長調
  3. BWV993 カプリッチョ ホ長調
  4. BWV947 フーガ イ短調
  5. BWV955 フーガ 変ロ長調
  6. BWV954 フーガ(ラインケンの主題による)変ロ長調
  7. BWV946 アルビノーニの主題によるフーガ ハ長調
  8. BWV950 アルビノーニの主題によるフーガ イ長調
  9. BWV951 アルビノーニの主題によるフーガ ロ短調
  10. BWV957 フーガ ト長調《神よ、慈しみをもって扱いたまえ》
  11. BWV533a 前奏曲とフーガ ホ短調
  12. BWV588 カンツォーナ ニ短調


出典:

📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)



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