《鍵盤音楽史:現代》 46(+2)人目の作曲家は、ルドヴィコ・エイナウディ(Ludovico Einaudi, 伊, 1955-)。
4年ほど前に空港ピアノで「プリマヴェーラ」という曲を聴いて、ちょっと気に入った作曲家である。
ルドヴィコ・エイナウディは、1955年トリノの名門に生まれた。祖父はイタリア大統領も務めたルイージ・エイナウディ、父はイタリアの大手出版社エイナウディ出版社の創立者ジュリオ・エイナウディ。
ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でアツィオ・コルギに作曲を師事。1982年に卒業後、同音楽院大学院生としてルチアーノ・ベリオに師事した。
クラシックにポップやワールドミュージックなどの新要素を取り込んだ作風が特徴。映画やドラマだけでなくコマーシャル等にも多数の楽曲を提供している。
現在、イタリア政府音楽大使を務めている。
主なピアノ作品を並べようとしてちょっと困った。作品リストのようなものがない…(^^;)。
本人の公式サイトの "COMPLETE WORKS" のページにも、CD のジャケット写真らしいものが並んでいるだけ。エイナウディにとっては CDアルバムや映画などが「作品」なのだろうか?
…ということで、ピアノ作品リストを作ることは諦めて、ネット情報のなかから代表作品と思われるものをいくつか並べてみることにした(順不同)。
- Primavera「春」
- Nuvole Bianche「白い雲」
- Experience「経験」
- Golden Butterflies
- Due Tramonti
- The Water Diviner
- Elegy for the Arctic「北極のためのエレジー」
- Divenire「希望の扉」
- Una Mattina「朝の」
なお、2021年(日本では2022年1月)にリリースされた最新アルバム『アンダーウォーター』は、「20年ぶりのピアノ・ソロ・アルバム」ということで話題になったようだ。
✏️Underwater(Tower Records)
収録曲は下記。
- Luminous
- Rolling Like a Ball
- Indian Yellow
- Flora
- Natural Light
- Almost June
- Swordfish
- Wind Song
- Atoms
- Temple White
- Nobody Knows
- Underwater
YouTube にはたくさんの音源があるので、一つ一つ挙げるのは省略して…、『アンダーウォーター』のプレイリスト(↓)だけ載せておく。
♪ Ludovico Einaudi - Underwater(プレイリスト)
どの曲も美しくていい感じなのだが、ややイージーリスニング的な印象で、もう一つ物足りないというのが正直な感想。自分で弾いてみようという気にもあまりならない…かな…(^^;)?
ただ、TikTok などでの再生回数は凄いようなので、現代作曲家/ピアニストの中での人気はトップクラスなのだろう。
主な参考記事は下記。
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