《鍵盤音楽史:現代》 47(+2)人目の作曲家は、ジョージ・ベンジャミン(George Benjamin, 英, 1960-)。
4年ほど前に、リーズ国際ピアノコンクールの課題曲となった 9曲の現代ピアノ曲の作曲家の一人だ。
ジョージ・ベンジャミンは、ロンドン出身、1960年生まれの作曲家・指揮者・ピアニスト。1970年代後半にパリ音楽院に留学、作曲をオリヴィエ・メシアンに、ピアノをイヴォンヌ・ロリオに師事する。
指揮者、ピアニスト、音楽祭の監督として世界中で活躍中。ピアニストとしても自作「ピアノソナタ」を録音するなどしている。ロンドン・キングス・カレッジの作曲科教授。その弟子の一人に日本の現代作曲家、藤倉大がいる。武満徹作曲賞の審査員を2003年に務めている。
主なピアノ作品は、ピアノソナタ(1977-78)、ハイドンの名による瞑想曲(1982)、シャドウラインズ ─ 6つのカノン風前奏曲(2001)など。
ピアノ関連作品は下記。出典:✏️George Benjamin /Works(Faber Music)
ピアノソロ作品
- Piano Sonata:1978
- Sortilèges:1981
- Meditation on Haydn's Name:1982
- Relativity Rag:1984
- Fantasy on Iambic Rhythm:1985
- Olicantus:2001
- Shadowlines:2001
- Piano Figures:2004
- Two or Four:2010(2 and/or 4 hands)
ピアノ協奏曲/ 室内楽
- Sonata for Violin and Piano:1977
- Duet:2008(ピアノとオーケストラ)
4年ほど前に初めてジョージ・ベンジャミンのピアノ曲を聴いたときにはわりと気に入ったのだが、今回改めて聴いてみて、印象がかなり違うことに私自身ちょっと驚いている。
どの曲も、面白い部分もあり美しい箇所もあり、嫌な感じはしないのだが、何となくとりとめない…というのか、掴みどころがないという感覚が先に来て、曲に集中できない…(^^;)?
私が聴きたいピアノ曲とは少し違う…と感じてしまうのだ。
作曲家がいい(美しい)と思う「音楽」そのもののあり方(カタチや響き)と、私がいい(美しい)と思う「音楽」との間に少し距離感があるのだと思う。たぶん…。
YouTube で聴いた主な音源は以下。
ピアノ:George Benjamin
ピアノ:George Benjamin
ピアノ:George Benjamin
(Six canonic preludes for piano)
ピアノ:Nare Karoyan
ピアノ:George Benjamin
そして、今回初めて聴いたピアノ協奏曲(ピアノとオーケストラの二重奏)"Duet"。これは聴き応えがあって面白い。…と思うのだが、惹きつけられるような感覚はあまりない。
私にはまだ消化できない…という感じかな…(^^;)?
ピアノ:Pierre-Laurent Aimard
Franz Welser-Moest 指揮 Cleveland Orchestra
2008年のルツェルン音楽祭での委嘱作品。
主な参考記事は下記。
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